世界70
(君をここに送り込んだのは、ビレーさんなのだろ?彼は何て言った)
(向こうの世界を救えと……)
(戦えと言わなかったのだろ。傍から見ると分かるが、君のその力は戦う事が出来るが、容量的には、この一戦で無くなるぞ)
「「「何を呆けているアフレクションネクロマンサー!!!!!!この戦いを楽しもうではないか!!!!!!」」」
もしもしかしたらら、奴等は分かっていたのかもしれbない。・いや知ている、この異次元がまともにいられる場所では無いと、そんな所で戦い続けたらどうなるか。
(俺もそれで負けた、地の利で負けた。このままではお前は勝とうが負けようが最後には、奴等に吸収される)
「「「戦わなくて良いのか!!‼!!私達が、このまま向こうの世界に行ったら、どうなってしまうのかな!!!!!?」」」
「……やってやる!!!!!!」
今更、隠られる場所無い、リーフ残された力全て燃やし尽し……
(君は、生きなければならない。何をすべきかを思い出したのなら、後は任せるんだ)
「「「なんだ!!!!!?誰だ貴様は!!!!!?」」」
リーフとキメラの間に、白金の光が突如割り込み、
(俺か…俺は本物のドラゴンだ!!!!!!)
光が姿を変えると、ドラゴンの姿に変わる。
「レインさん!!!!私も一緒に!!!!」
レインの光を浴びて、意思が回復する。
自分でも気付かないうちに、この異次元で霊力を消耗していたらしいが、それでも、意識が回復したのなら……
(俺達も後から行く)
共に戦えば、こんなのは敵じゃないと思ったが、レインの羽から放たれる光に包まれてる。
それはまるで繭のように、リーフの事を包んでいき、
「レインさん!!!!」
(心配する事は無い、ドラゴンの血を使っているとはいえ、偽物は偽物だ。すぐに後を追う)
光の糸に巻かれて、光の繭となったリーフは異次元の中を漂い始める。
それは礼人が異世界に来る為にした事と同じ方法で、この姿ならリーフは、異次元の影響を受けずに済む。
「「「そのまま潰してやるわぁ!!!!!!」」」
この光の繭が、いずれ自分達の計画に支障をきたすと判断して、光の繭を潰そうと手を伸ばそうとするが、
(お前の相手は俺だぞ?消滅する覚悟は出来ているだろうな?)
「「「肉体を持たない、霊体風情がぁぁあぁあぁぁああぁあぁぁ!!!!!!」」」
霊体となったレインが、それを許さない。




