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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
1362/1400

世界62

「アフレクションネクロマンサーに、貰って欲しいと言われてな……大事な物なら、リーフに渡しなさいと言ったのだが、リーフにも特別な物を渡してあると言われて、無理矢理渡されてしまったよ」



ビレーは、お守りを持ったままハンマー握り締めて、



「ワシもこれで、アフレクションネクロマンサーかのう?」



リーフの方へと歩き出す。



「オヤジ……俺は副指揮官として、フレンの代わりとして、みんなを連れて行く……アフレクションネクロマンサー様の加護を」



自分の父親が歩き出す背中を見て、父は見送る事を決める。



止める事無く、後を追う訳でも無く……ここでさよならを伝える。



「すまんな、後は頼んだぞ」



息子からのさよならに、ビレーは微笑む。



昔からフレンと一緒にいて、独り立ちも早かったが、これで本当にさよならになるのだと思うと、嬉しかった。



年長者が自分とあって、フレンとベルガは、どうも自分に頼る一面があった。



自分が長年生きた知恵袋というのもあるが、世代交代というのはしないといけない。



自分が死ねば、その途端に後を継ぐのはフレンとベルガ、今まで心配が無いと言えば嘘になるが、



「あぁ、そうだベルガ」



「なんだオヤジ?」



「アフレクションネクロマンサーの予言だ。フレン達は無事に、取り返せるぞ」



「ははっ、アフレクションネクロマンサー様が言うなら間違いないな」



これからは心配無いというのは、本当になる。



「さてと……レンス殿!!鉄騎兵を借りますぞ!!」



「御武運を!!」



レンスの指揮の下、引き下がって行くみんなとは逆の方向に、ビレーは突き進むのであった。



_______



(これがアフレクションネクロマンサーの力なのか!!!?)



赤い沼を平然と走り、赤いモノから生まれたであろう、赤ん坊を模した化け物を一振りで蹴散らす。



(英雄というのは、過大な評価では無かった!!!!)



赤いモノに満たされた世界は生気を奪い、気をしっかりと持たないと、いるだけで気分が悪くなるのだが、手に握り締めているお守りというのが、自分の事を護ってくれる。



「おじい様!!どうやってここまで!?」



この赤いモノに満たされた場所に、普通の人が来れないのはリーフも感じていたからこそ、目の前に現れたビレーに驚くのだが、



「これを持ちなさい!!」



「これは……武器なの?」



小さな布袋を渡されると、ここに来れた理由を一瞬で理解するのであった。

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