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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
1337/1400

世界37

_______



「制空権はこちらが取ったな」



ほんの一時の間で、初めての空の戦いは、レイン達に軍配が上がった。



弾丸の流れ弾が、運悪く当たってしまった者もいたが、それでも致命傷になった者はおらず、何ならば、この戦いで空戦の経験を積んだワイバーンは、もう手を付けられない。



「全員、進軍!!!!」



『『『グォォォォォォォォ!!!!!!!!!!』』』



無敵の軍団と化した、ドラゴン達が空を舞う。



_______



「気持ち悪い……」



一人突出するリーフ。



時折、上空を戦闘機の群れが飛んで行くが、レインが大丈夫というのだから気にしないが、それとは違う何か……礼人が言う「何か」の圧を感じる。



赤いモノの塊?赤いモノの滝?分かる事といえば、赤いモノが集まっている事だけ。



「礼人……あなたなら、この時点で何が起きてるか分かるの?」



この先から感じる気持ち悪さの圧……本当なら、礼人が戦うはずだったモノ。



自分と出会わなければ…最初からリミィ様達の所に行っていれば……そんな事を想いながら飛んでいると、遠くに赤い柱が見えた。



「あれは赤いモノ?」



天と地の間にある赤い柱。



まだ遠くにあるというのに、遠目から見える赤い柱。



「私、あなたの代わりをちゃんとしてみせるから……力を貸して……」



あの赤い柱が、この戦いの元凶だというのは直感が無くても分かる。



リーフは敵に気取られないように、翼を閉じて森の中に沈む。



普通なら、敵が森の中に潜んでいると警戒をしないといけないのだが、



『ズゥザァァァァ………』



あの赤い柱が影響しているのか、赤いモノが森の中を蔓延(はびこ)っている。



「そっか……自然の要塞という事ね」



エルフやオークはもちろん、サイクロプスも、この赤いモノが蔓延している中を動くのは難しいが、それは両軍共に同じ話。



この赤いモノは精製されていないモノで、無差別に襲う。



鉄騎兵にも赤いモノが使われているが、それを仲間としては判断してくれないだろう。



全ての来る者を拒む環境は、進軍するには脅威になるが、守りとして使う分に、これほど便利なモノは無い……が、



「それは、アフレクションネクロマンサーには効かないわ」



リーフは、自ら赤いモノに近付き、



「お願い、私達を通して」



手で触れる。

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