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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
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世界25

相手の覚悟は半端では無い。



こうして上空へと逃げ出しているというのに、相手の目は色が変わる事は無い。



距離が離れた時点で、道連れに出来無いというのは分かっているはずなのに、それでも手を広げて、今からしようとする事を止めようとせず……



「さよならだ……」



『ボッッンンンンンンンン!!!!!!!!!!』



自分の死を捧げて、レインを追い込む。



「やってくれる!!!!!!」



地表が爆発した。



決して大きな爆発では無く、また、マナの爆発なら、レインなら問題無く耐え切るのだが、



『『『ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!!!!!!!!!!!!』』』



マナの爆発に誘発された弾丸が、無数に飛び上がって追い掛けて来る。



「くっ!!!!」



体を白金化し、少しでも体の中に巡るマナを高める事で、肉体の強度を高めて、



『『『ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ!!!!!!!!!!!!』』』



「ぐぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!!!」



体に喰らい付こうとする弾丸を弾き返す。



エルフの指揮官は、仲間達が立ち去る前に弾薬が入った弾の向きを上空へと向けさせていた。



エルフの指揮官もまた、羽を持つリザードマンが指揮を執る優秀な者だと分かっていたのだ。



あえて自分が囮になる事で、仲間を安全に地上へと向かわせ、それと同時に、自分の安全もしっかりと確保する。



もちろん、それには危険を伴うが、その危険を受け入れて行う丹力……その丹力があれば、必ず自分の方へとやって来ると予想が出来て、それに、自分の様子を見て、すぐ様に退避するだけの判断力を見せるというのも想像出来た。



予想、想像も、どちらも出来たからこそ、エルフの指揮官は、羽を持ち、空を飛べるリザードマンが逃げるであろう所に弾丸の向きを集中させた。



お互いに優秀だからこその、ここまでの流れ……後は、



「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」



レインが、どれだけこの弾丸の濁流に耐えれるかという戦い。

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