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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
1323/1400

世界23

「ツケを払って貰おう」



レインは、弾丸の音が聞こえた瞬間に地面に伏せると、機銃の射線が下に下がり、



『ボッバッン!!!!!!』



手の中で雷球を創り出して弾けさせると、その場が光に包まれる。



視界一杯に広がる、白い閃光。



その閃光は目が潰れるかと思う程に(まばゆ)く、視界一杯が白銀の世界に包まれるのだが、



『バッッガァァァァァァンンンン!!!!!!!!!!!!』



白銀一色の世界で大きな影が揺れて、また、あの機銃車が吹き飛ぶ音が聞こえてしまうと、



「撃てぇぇぇ!!‼!撃てぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」



『『『ドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!!!!』』』



「ぎゃっぁ!!!!」



「うぐっ……」



「「「うわぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁああぁ!!‼!!!!!!」」」



白銀の世界で蠢く影に怯えて、影を追い払おうと、機銃を水平撃ちしてまう。



黒いモノが飛び交うと、仲間の悲鳴が飛び交う。



黒いモノが、影からの攻撃だと信じて、生き延びようと必死に撃つのだが、



「怖いだろ、戦場は」



肝心のレインは、すでにその場を離れていた。



レインは尻尾で近くにいた機銃車を弾き飛ばした後は、後ろへと跳ねて、一気に空へと上がっていた。



上空から見ると、場の混乱が良く分かる。



一度始まった同士討ちはもう止まらない。



あの中で、機銃車を使って戦った経験が……そこまで贅沢を言わなくても良い、せめて、戦場で戦った者がいれば、この同士討ちの状況を止める事も出来ただろうが、



「地獄を押し付けて来た報いだ」



今まで散々、戦場という地獄を人任せにして来た者達に、そのような判断が出来るはずも無い。



知っている……奴等の罪を。



リザードマンを捕らえては、本国の兵士達の訓練相手として、殺していたという事を。



我々がして来た、この世界を救う為に皆殺しにするというのも罪深い行為ではあるが、



「安全な所で、安全に訓練して、何一つ不自由しないで……どれだけ訓練を積もうと貴様達は新兵だ」



奴等の行いは、戦う者達すらも愚弄している。




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