表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
1322/1400

世界22

_______



(引かないのか……)



初めてといえるであろう、空を飛ぶ者との戦いで、しっかりと対空の準備していた指揮官。



上空と地上とで挟み込む作戦は、指揮官が無能では無く、優秀である事を教えてくれるのだが、撤退をさせる気配を見せない。



「……良いだろう」



『ドッドッドッドッドッドッドッ!!!!!!!!』



自分の近くを弾丸が飛ぶが、恐れる事は無い。



羽ばたく回数を最低限にして、相手に向ける面積を減らす事で被弾する可能性を極力減らす。



真っ直ぐに、一本の槍のように飛ぶ事こそが、攻撃を(かわ)す術だというのを知っている。



相手からすれば、撃っているのになぜ当たらないと困惑する事であろう。



「悪いが、それとの戦いは初めてでは無い」



レインは、機銃車の群れの中に入り込むと、



『ダァァァァァァァァァン!!!!!!』



大地が揺れる程に力強く、着地する。



「あっ…あぁ……」



自分達の巣の中に入り込んだ敵を、凝視する機銃車の銃手と操縦士達は手を止めてしまう。



この状況がどれ程まずいのか、知っている。



接近されて肉弾戦に持ち込まれたら、オークのような肉体を持たないエルフがどうなるかを、耳にタコが出来る程に教えられて来た……その状況で、オークよりも大きな存在が目の前にいて……



『バッッガァァァァァァンンンン!!!!!!!!!!!!』



羽を持つリザードマンが、一台の機銃車を吹き飛ばす。



自走させなければ、決して運ぶ事の出来無い機銃車が、銃手と操縦士を乗せたままグルグルと宙で回転しながら吹き飛び、



『ダッガァアァアアガッアァァァァァンンンンン!!!!!!!!』



鉄の塊の機銃車が、地面で何度か跳ねて転がり、何十メートルも転がってやっと止まる。



「「「………………」」」



「……グゥオォォオォォォォォォオォォォ!!!!!!!!!!」



全ての兵士達が力の差を目の当りにして、静まり返る中で、レインが咆哮を上げると、



「「「うっ…うわぁぁぁぁぁあぁあぁあぁぁぁぁ!!‼!!!!!!!!」」」



『『『ズッドッドッドッドッ!!!!!!!!』』』



咆哮に当てられた兵士達が、反乱狂になって弾丸を撃ち始める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ