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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
1319/1400

世界19

木々が邪魔をして、弾丸が木に吸われてしまうのもそうだが、



「不死身の兵士を相手にするのだから、全力で、その体を破壊しなくてはな」



弾丸を喰らっても即死しない鉄騎兵というのが、中々の曲者であった。



鉄騎兵が銃弾を受けて死ぬ事は無いが、体は破壊出来るというのは、これまでのオーク達の戦いの報告で分かっている。



オークの拳を何発も耐える鉄騎兵を前にして、木々に弾を吸われては機銃車と言えど、鉄騎兵を倒すのは苦戦する事になる。



「しかし、サイクロプスはどうしたのでしょうか」



「うむぅ、あの巨大なリザードマンとやり合って、死んだのかもしれないな。その隙を突いて、リミィの軍が侵攻して来ているのかもしれないな」



「良いのですか、サイクロプスを死なせて?」



「気にする事は無い。あれは使い捨てにして進軍に使えと言われている」



後から送られて来た、増援のサイクロプス。



本国からは、前線に送って使えば、それだけで良いと言われた存在。



「そうなのですね……しかし、あのような生き物がいたとは驚きです」



「まったくだ……さて、始めるぞ。迎撃開始だ」



「はっ!!信号弾上げろ!!」



_______



「敵の攻撃が開始されました」



「えぇ、レンスなら上手くやってくれるわ」



「はい、破損した鉄騎兵の鎧を二重に着させていますので、ご安心下さい」



リディは、ギークギラを側に置きながら、鉄騎兵達の動向を見守る。



機銃車の攻撃は、手数だけじゃなく威力もある。



そんな物を、ずっと雨が降る様に(さら)されては、鉄騎兵でも倒れてしまう。



鉄騎兵達は、腕を前でクロスしてゆっくりと進む。



弾丸の雨を鎧でしのぎながら一歩二歩と前に出て行く。



_______



『『『ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ!!!!‼!!!!』』』



「問題なさそうだな」



レンスは先の方で問題無く進行する鉄騎兵を見て、問題が無い事に胸を撫で降ろす。



屈強な肉体を持つオークが、機銃車によって、次々と倒れたという話をリーフから聞かされた時は、不安を覚えた。



弾丸が体にぶつかると、まるで小動物が噛み付いたかのように体に穴が空き、穴が無数に体に出来て、血が噴き出る。



小さな穴だが、それが体を喰い破って死に至る。


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