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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
1312/1400

世界12

リーフは、回って来た会話のお鉢を受け取り、



「このまま撤退をせずに、前進する事を提案します」



これからすべき事を、お鉢の中に注いでいく。



「前進する……リーフ、私もフレン達を取り返したいと思っているが、状況は理解しているのかい?」



アルフアは、話の主導権がリーフに変わり、その方針を決める事さえ許されている事に、内心では驚きつつも、彼女の真意を聞く。



作戦を実行するとなれば、鉄騎兵を出してくれるだろうが、自分達も出ないといけない。



それに、本国の兵器を考えれば、鉄騎兵に前に出て貰って盾になって貰うのが必須と言える。



「……リディさん、鉄騎兵は補充出来るのですか?あの兵器を考えたら、鉄騎兵がいなければ戦うのは難しいです」



リーフの提案を引っ込めさせるのは、説得すれば出来るかもしれない、リーフに協力をしてあげたかった。



「フレンを助け出したい」子が親を想う気持ちを尊重して協力したいというより、



(アフレクションネクロマンサーか……)



彼女を、アフレクションネクロマンサーとして認めているから……アフレクションネクロマンサーの願いなら、危険を承知で聞きたいと思っていて、



「安心して、前進するというのなら、近辺の鉄騎兵をこちらに向かわせるわ」



「そうですか……それでしたら、質問を変えないとですね。リーフ、この状況で前進しないといけない理由はなんなんだい」



その気持ちは、リディも一緒のようであった。



後は、リーフの前進したいという気持ちが、どのようなものかというのが問題なのだが、



「世界がおかしいんです」



「世界がおかしい?」



それはリディが話をした事に、さらに付け加える話で、命の循環が止まり、赤いモノが溢れ返っていて、このままでは世界が終わるという話と、



「あの時、本国の人達は赤い液体に興味を示しませんでした……ニードゥスは欲しいと言ったのに……それはニードゥスですら知らない、何かがあるのかもしれません」



「なるほどな……」



リーフの言う通り、あの時、赤い液体を目の前にして、本国の者は興味を示さなかった。

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