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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
1306/1400

世界6

「ふぅ……」



手をグゥ、パァーとして握り、首を左右に振って骨をポキポキと鳴らし、体のストレッチを終える。



「レインさんの体の中に、魂の力が少し混ざったと思うのですが、どうですか?」



「これなら雷を使える!!!!」



体が軽くなったからといって、調子に乗ってアフレクションネクロマンサー化しない。



リーフが始末したであろう、目を潰されて死んでいる一つ目の化け物。



それと自分が先に潰した一つ目の化け物だけが、赤いモノを使える。



残された一つ目の化け物は、体が大きい事が武器の者達。



「でしたら、レンスを助けに行きます」



「あぁ、任せてくれ!!‼」



二人して森の中で暴れる一つ目の化け物の方に狙いを定めて、二人の翼が羽ばたく。



_______



『『バッッガシャァァァンンン!!!!!!』』



「喰らい付け!!!!」



こちらの鉄騎兵の数もだいぶ減ってしまったが、一つ目の化け物は、時間稼ぎの鉄騎兵に夢中で、奥の方から聞こえた叫び声に気付いていない。



不利な状況から脱する事が出来ると思ったが、その予想は少し間違っていたらしく、



「調子に乗るなよ!!!!」



「レイン!!!!」



悲鳴が聞こえた方からやって来たのは雷化しているレイン。



「ぐぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!‼」



後ろから来たレインに捕まった一つ目の化け物は、そのまま地面に叩き付けられて、背中側から馬乗りに乗られ、



「終わりだ!!!!」



『ドボドボドドボッッ!!!!!!』


喉元に手があてがわれた次の瞬間には、首に爪が突き刺さって喉の肉が奪われて、蓋が空いた水筒から水がこぼれるように血が溢れ出す。



「…………!!!!!!!!」



悲鳴を上げる事も出来ない一つ目の巨人は、喉から溢れ出る血を止めようと、手を喉に回すが、



「手遅れだ」



レインは止めと言わんばかりに、一つ目の化け物の脇の下に爪を突き立てて血抜きを行う。



「…………!!‼!!……!!!!…………………」



声を発する事も出来ずに、自分が何をされているのかも分からずに、一つ目の化け物の意識は血と共に消える。

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