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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
1304/1400

世界4

命懸けで死地に飛び込もうとしていたから気付かなかったが、リーフから感じる力は、レインのアフレクションネクロマンサー化したのとは違う力強さを感じると、



「この場は持たせる!!!!レインを連れ戻して来てくれ!!!!」



ギリギリに追い詰められていた状態から、余裕が生まれる。



心の余裕、時間の余裕、戦力の余裕。



自分達の足しに、どれだけなるのか分からなかったアフレクションネクロマンサーの少女が、この場面で、レインと同等な巨力な戦力となる。



「死なないように待ってて下さい!!!!」



リーフが、アソリティの剣にマナ、霊力、魂を注ぎ込むと、アソリティの剣が翡翠の炎を纏い、



「でっっやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」



『ブッシュゥ!!!!』



『バッシュゥ!!!!』



通り際に、リーフが剣を二振りしただけだというのに、二体の一つ目の化け物の喉が裂かれた。



_______



『ボッゴォ!!!!』



「ぐはぁ!!!!」



一つ目の化け物の拳が、レインを殴り飛ばす。



赤いモノが染み付いて、体を思った通りに動かせない状況では、一つ目の化け物の動きを避ける事が出来ない。



手を地に付けて、足に力を入れて、羽を羽ばたかせて立ち上がろうとしても、体が反応しているのか感じられない。



アニーから、体を小さくする事で、残された霊力を維持する方法も教わったが、霊力の残り、体に浴びてしまった赤いモノの量、これらを加味した時、体を小さくしたら、一瞬で体が赤いモノに支配される。



「くっ…ぐはっ……」



力の入らない体を地に横たわらせると、乱れていた息が小さくなっていく。



目を閉じて、息を小さく浅く吸う。



その姿は、戦いに負けた者が息絶えていく様子そのもので、傍から見れば、レインが力尽きたかのように見えるが、



(マネをさせて貰うぞ…アフレクションネクロマンサー……)



レインは、まだ望みを捨てていなかった。

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