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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
1303/1400

世界3

_______



『『『バッッガシャァァァンンン!!!!!!』』』



『『ガシャガシャガシャガシャ!!!!!!』』



一つ目の化け物に、鉄騎兵が吹き飛ばされてしまうが、その一撃で壊れて使えなくなってしまう訳では無い。



そこは不死身の鉄騎兵と誉めたてるべきなのだろう、宙高く吹き飛ばされてしまっても、レンスの命令をこなそうと帰って来てくれる。



吹き飛ばされては戻って来て、吹き飛ばされて近付いて、一つ目の化け物に一機に二機と鉄騎兵が喰らい付く。



このまま数で抑え込めば、一つ目の化け物の足首をズタズタにして、地面に寝転ばせる事も夢では無いが、



「数が……」



肝心の鉄騎兵の数が足りない。



不死身の鉄騎兵ではあるが、取り付こうとしては吹き飛ばされる中で足をやられてしまったり、体が裂けて赤いモノを流出させて動けなくなってしまう鉄騎兵もいる。



吹き飛ばされてしまえばしまう程、鉄騎兵の数が減ってしまう。



「しかし……」



ならば、拠点の中に残して来た鉄騎兵を呼び出せばとも考えるが、拠点の中にいるリディ様の防衛を考えたら、全ての鉄騎兵を連れ出す訳にはいかないし、



「数が……」



数の問題が二度も出てしまう。



減っていく鉄騎兵の数と、一つ目の化け物に喰らい付く鉄騎兵の数は、ギリギリのラインを攻めている。



鉄騎兵の使い所を間違えると、殿に回すだけの鉄騎兵が足りなくなると、長年の経験が訴えている。



(……私が行くしかない!!!!)



ここでレンスは、思考を変える。



レインを救う為に、一つ目の化け物を倒すのではなく、残された鉄騎兵がいるうちに、レインを回収する。



エルフの身で、一つ目の化け物が暴れ回る中を通り抜けるのは危険だが、それでも、レインを連れ戻さないといけない。



(残された鉄騎兵は、レンスを救うまでの砂時計の砂、砂が底に溜まるまでに、レインを連れ戻す……)



レンスは、羽を震わせて覚悟を決める。



暴れる一つ目の化け物達と、右往左往と動き回る鉄騎兵の中を掻い潜る覚悟を。



少しでも動きを間違えれば、鉄騎兵の波に巻き込まれ、少しの間違いで、鉄騎兵と一緒に宙を舞う事になる。



(道を見極めろ……)



通り抜ける道という道は無いが、それでも、前に一歩踏み出して……



「レンス!!!!私が行きます!!!!」



「……っ!!!?リーフか!!!!」



いざ、突撃しようとした踏み出した足を止めたものだから、勢いを止めきれずに前によろけてしまい、体のバランスが崩れしまうが、後ろから聞こえた声に無理矢理振り返ると、そこには、こちらに向かって飛んで来るリーフがいた。

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