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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
世界
1301/1400

世界

_______



アフレクションネクロマンサー化したレインが地上に倒れて、森の中から、吹き飛ばされた鉄騎兵が宙を舞う。



「撤退するだけの最低限の鉄騎兵を残して、後は全て出します。!ギラは、レインとレンスを回収して」



(すぐに!!!!)



リディは自分達の不利な状況に目を細めて、



(こういう時は、本当に有利ね)



この不利な状況に置いても、慌てふためく事は無い。



この状況、レインが戦えなくなり、鉄騎兵も次々と吹き飛ばされるが、前線で戦っている中で命があるのは、レインとレンスだけ。



二人を回収出来たなら鉄騎兵に殿をさせて、ここから立ち去ってしまえば良いから、余計な事を考えないで済む。



「リディさん」



「大丈夫よ。こちらの態勢が整っていない時に襲われたから撤退するだけで、拠点はまだあるわ」



それは決して強がりでは無い。



今回は、予想がいな、一つ目の化け物がこちらに攻めて来たから、下がらないといけない状況になっただけで、最初から進軍する予定があるから、前線の拠点で休息を取り、あの一つ目の化け物が攻めて来ているのが分かっていたのなら、鉄騎兵を囮にして、もっと奥の拠点で休息を取っていた。



(……でも)



リーフは、リディが強がりで言っている訳では無い事は、彼女の表情や、立ち振る舞いから理解出来るのだが、



(この感覚は何なの……?)



自分の中の、何かが訴えている。



ここで下がるという事が、後々取り返しの付かなくなる失態を産むと……選択を迫られていると、感覚が叫ぶ。



(でも、どうしたら……)



麗騎兵が視せてくれた、アフレクションネクロマンサーである栄華は凄かった。



今際の時にも関わらず、一つ目の巨人を一撃のもとに(ほふ)っていた。



あの力と同等の力を自分は持っていない……アフレクションネクロマンサーの中で、最も力が無いのは自分だと分かっているけど、



(でも……何とかしないと)



体の中で感じる悪寒を拭うには、非力な自分でも何とかしないと……



(姫……)



「えっ……?」



声が届いた。

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