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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー721

「初代アフレクションネクロマンサーは、死んだエルフ達の肉体と魂を使いオークを生み出す時に、召喚したエルフと一つの約束をさせたの」



「一つの約束?」



「リザードマンと戦える肉体にするには、エルフとは似ても似つかない格好にしないといけない」



リーフは、ビレーの方を無意識に向いてしまう。



それは先程のエルフとサキュバスを比べるように、エルフとオークの違いを見る為に、目が行ってしまう。



「リザードマンの大きな体に対抗する為に、大きな体を与え。リザードマンの力に対抗する為に、太い筋力を与えた」



それはリディの言う通り、筋骨隆々のオークの姿。



「でも、そこまでするとエルフの面影が無くなる。リザードマンを奴隷にしていた話から、きっとオークも奴隷にしてしまうだろうと」



それはリディの言う通り、本国にいる者達は、自分達と違う姿のオーク達を蔑み、道具に思っている。



「だからアフレクションネクロマンサーは、召喚したエルフに約束させたの。オークは亡くなった者達が、大切な人達を守る為に、もう一度生き返った者達だという事を忘れないでと……そして」



「そして?」



「オークがエルフだったという事を忘れないようにする為に」



「する為に?」



「細長い耳だけは、そのままにしたの」



「あっ…あぁ……」



オークの姿と見比べていたリーフの目に映る違わない部分。



答えを導き出すには、オークとエルフの違いを探すのでは無く、オークとエルフの共通点を探さなければならなかったのだ。



「そんな…そんなぁ……」



瓜二つの耳では無く、同じエルフの耳……自分達は、同じエルフを……アフレクションネクロマンサー様が、過ちを犯さないようにとしてくれていたのを踏みにじってしまっていた。



「でも、話はこれからなの。与太話のように聞こえるかもしれないけど、大切な事だからしっかり聞いて」



自分達が犯して来た過ちに、気がおかしくなりそうになるが、まだ話は終わらないという。

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