異世界のアフレクションネクロマンサー685
「………………」
『グッ……グゥゥゥゥ…………』
超弩級ドラゴンが、怯えから鳴き声を漏らす。
ドラゴンの長い歴史の中、霊力を使うドラゴンというのは存在しない。
話だけなら、違う種族で霊力を扱う者もいるとは聞いた事はあるが、ドラゴンという種の中で、霊力を扱った者はいない。
「この力……試させて貰おう…………」
『キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン………………………』
手をかざす……いつもの口から雷を吐くのとは違って、超弩級ドラゴンの方に向かって手をかざす。
何とも不思議な感覚。
いつものなら、身体の中に溜めたマナを肺で膨らませるのだが、それを手の平でやっている。
イメージを浮かべる……自分の身の丈より、数十倍もあるドラゴンを消し去るイメージ。
黄金のドラゴンの状態だったら、この数十倍の質量をもつ超弩級ドラゴンを消し去るイメージを持つ事等、鼻から出来なかっただろうが、
「消えろ……」
『バッッガッァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
『グゥゥゥゴォオオォオォオォオオゥオッッ‼!!!!!!!?』
数倍の質量差があろうと、アフレクションネクロマンサーの力の前では、赤いモノである限り意味を成さない。
手から放たれる、雷の力に合わさった霊力の光が、超弩級ドラゴンの体を撃ち抜き、赤く染まった世界で、白金に輝く光が輝く。
その光が輝いたのは、雷が落ちた時のようにほんの一瞬だが、
『ジュッゥゥゥゥ…………』
それでも超弩級ドラゴンの胴体は消し飛び、
『ウッゥゥゥゥ…………』
超弩級ドラゴンの残された手足が、頭が地上に倒れて、
『『『ドッチチャァァァァジュブジュブジュブジュブジュブジュブ…………』』
地中に吸い込まれていく。




