表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
1229/1400

異世界のアフレクションネクロマンサー678

冷たい水の中に手を入れて、手の感覚が無くなるような……自分の体なのに、自分で認知が出来なくなるような……



「怨霊か……」



サンプルとして触った赤い液体よりも、荒々しい。



『ドチャァ…ジュブジュブジュブジュブ……』



触れた赤いモノの総評している間に、赤いドラゴンが地面に叩き付けられるように落ちて、潰れたトマトのように『グチャァ』と潰れると、地面が沼になって赤いドラゴンを飲み込んでいく。



「死なないか……」



赤いドラゴンを倒したものの、殺した訳では無い。



それこそ、これは鉄騎兵と同じ、死なない兵士。



地中に埋まる赤いモノに吸収されて、再び姿を現すはず。



「こっちは…そうでもないのか……」



次の、新たな赤いドラゴンが現れる前に、赤い大樹を突いてみる。



これだけの赤い大樹があるのだから、覆い被さる様に襲って来れば、自分の事を捕らえる事も出来るのに、それをして来ないのかと不思議に思ったが、赤い大樹を触ってみると分かる。



こっちは言う程、熟成していない。



形を整えることは出来るのだろうが、獲物を捕らえて体を乗っ取るほどの力を感じない。



熟していない赤いモノが大樹となって目くらましとなり、熟成したモノが赤いドラゴンになるのが分かったが、それが分かった所で、根本的な解決にはならない。



目的は、この赤い森の正体を暴く事では無く、乗っ取られたアフレクションネクロマンサーを生け捕りにする事。



それなのに、分かった事と言えば、乗っ取られたアフレクションネクロマンサーは赤い大樹に身を隠したまま、赤いドラゴンを使役する事が出来るという事。



「面倒になった」



いくら自分を囮にしても、乗っ取られたアフレクションネクロマンサーは姿を現す必要が無い、赤いドラゴンを向かわせて、戦わせれば良いだけ。



「これなら、一人でやれるというべきじゃなかった」



ここにいるのは自分一人だけだが、アフレクションネクロマンサーを生け捕りにする作戦は自分単独で行っているのではない。



今回のリザードンの侵攻作戦に合わせて、リディ達が後方から攻めている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ