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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
1220/1400

異世界のアフレクションネクロマンサー669

________



(嫌な感触だ……)



硬い頭蓋骨を粉砕した感触を拳で感じた次の瞬間には、脳を潰した柔らかな感触が指に絡まる。



脳を潰したのだから、即死しているのだが、拳に溜めていたマナを放出すると、完全に脳を溶かした。



「………………」



振り下ろした拳を頭から引き抜くと、脳を溶かした頭には、ぽっかりと穴が空いている。



それはまるで、ハロウィンのカボチャの頭の蓋を開けたかのように、ぽっかりと空いていて、小さなチョコレートの欠片すら入っていない。


「許せよ……」



まるで悪魔のような所業だが、それでも、これは命の解放。



(どれだけの命を奪ったんだ……)



ドラゴンを創り出そうとして、多くのリザードマンを殺し、その肉体で巨大な体を造り上げたのだろうが、



「悪魔共め……」



その巨大な肉体を制御するには、一人のリザードマンの脳では足りない……多くのリザードマンの肉体は、ドラゴンの肉体を模倣する為に使われ……そのドラゴンを模倣した巨体を動かす為に、脳を取り出して結合させて……




『グゥオォオォオォォオオォオォォオオオォォオォ!!!!!!!!!!!!』



「お前達も、解放してやるからな……」



鬼畜の所業によって生み出された、ドラゴンになれなかった生き物にされてしまった者達。



もう元の姿にも、命にも戻れない者達を救済する為に、苦しませない為に……




『バッゴォンンッッ!!!!!!』



「ギャゥン!!!?」



的確に頭を狙って、脳を消滅させる……ドラゴンという檻に捕まってしまった、救われない命達を救う為に……



「うぉぉおぉぉおおぉぉぉぉおおぉぉぉぉぉぉおおぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



次々と、襲い掛かるドラゴンになれなかった者達を救っていく。



出来るだけ苦しまないように、少ない手数で頭を殴り蹴り飛ばし、隙を突いては頭に拳を叩き付けて、マナを放出させて脳を溶かす。



普通に戦うだけなら、こんな手間になる戦い方をしないが、哀れな命を救う為にも……



「ギャオォォォォオオォォォォオオオオォォオオォォ!!!!!!!!」



「ギャアァアアァアァァアアァァァァアアアアァァァ!!!!!!!!」



「なんだ!?」



哀れな命を救う為にも戦っていると、ドラゴンになれなかった者達の悲鳴が聞こえて来て、何が起きたのかと悲鳴が聞こえた方を振り向くと、



「ひ…ひひひ……」



アフレクションネクロマンサーが、ドラゴンになれなかった者達、リザードマン達を、怨念で創った剣で串刺しにして、空高々に掲げていた。

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