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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー655

話すことは沢山あるのだが、大事な所をかいつまむ。



代表的な例で言えば、曲がり角で頭をぶつけた時に魂が飛び、相手の肉体に入ってしまう。



異世界から転生した者が、元の人格を吹き飛ばしてしまう。



精神というのは肉体から簡単に離れてしまうのと同時に、簡単に他の魂でも受け入れてしまう……そう、生き返らせるというのは簡単な事なのだ。



別に本人の魂でも無くても良いのだ。



それこそ、あの雪山で二月は命の限界の限界、精も根も尽き果てて、肉体も限界を超えて死んだが、アニーに付いては精も根も尽き果てたが、肉体の損傷という意味では辛うじて息はあった。



脳を変化させられた時点で、器としてはいつかは壊れてしまうのは確実であったが、それでも極論、誰かの魂を入れさえすれば、肉体はしばらくは残せたが……それは、あまりにも儚い事で……希望等一切無い事であった。



……話を戻せば、本人の魂を肉体に戻すというのなら、探すという手間があるのだが、ただ肉体を動かし、ただ生き返らせるだけなら、このように上空に怨念を打ち上げて、後は肉体に憑りつかせてしまえば良い。



怨念を魂の代わりにしてしまえば、死んだ肉体は動き出す。



「出て来い!!相手をしてやる!!」



仮死状態にされていたリザードマンが、荷物にされていたリザードマンが暴れる。



『ドゴォォォォォォン!!ドォォォォォォォン!!!!』



早く荷解きされて暴れ回りたいと……



あちらこちらに置かれている荷物から、大きな音が響き渡り、



『ドオォォォォォォオッォォォォォォ……!!!!!!!!』



荷物を覆い被さっていた布が捲り上がり、



「なっ…あっ……嘘だ……」



『グルゥゥゥゥ…………』



喉を鳴らして、そこから姿を現したのは、



『パァッァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!』



管楽器を乱暴に鳴らしているかのような、空間に響く雄叫びを上げたのは



「T…REX……」



古の時代を支配していた最強の生物、T-REXであった。

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