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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー654

でも、そんな簡単に死んだ者を生き返らせることが出来るのかと、疑問に思うかもしれないが、簡単に答えを言うのなら出来る。



ここで考えなければ、死とは何かという事。



一般的な死とは肉体の機能が停止する事を指すが、それは異論の無い死。



心臓が止まったり、頭が潰れたり、血が抜けたり……肉体的な死というのは様々にあるので、そこに付いては言及しない。



次に、精神的な死というのは強いストレスで魂が崩壊したり、肉体に強い衝撃を受けて魂が離れたりと……そんな所であるのだが、今回は「魂が肉体から離れて」の方を説明しなければならない。



ドラマ等で、植物人間だった者が生き返るシーンがあると思うが、あれは決して大げさな話では無い。



肉体から離れた魂が還ってくれば、その生き物は生き返る……もう少し言い方を変えれば、生命活動を再開出来る。



単純に言えばそれだけで終わるのだが、物事はそんな単純ではない。



人間の世界では病院という、負傷者を安全に収容出来る場所があるからこそ、どっかに行ってしまった魂が還って来るまで待てるが、自然界ではそんな長い時間待てるものでは無い。



動かない体が、野で転がって入れば他の生物に狙われてしまうのもそうだが、体を動かさないでいれば床ずれを……地面と体が触れている所の血が留まって腐る。



そうなれば、魂がいくら離れているだけだとしても、還る肉体が無ければどうにもならないが、そこは屈強なリザードマンの肉体。



数日位なら、魂の抜けた肉体を荷物の中に放り込んでも大丈夫なのだろう。



「考えたな……」



しかし、それだけでは「死んだ者を生き返らせる」行為の簡単さと、それが戦場で、どのような真価を発揮するのかを説明出来ていない。

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