表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
1202/1400

異世界のアフレクションネクロマンサー651

しかし、今回は話が違う。



本国からの応援によって、こちらは無傷。



誰一人として欠けていない状況、一切の損害を受けていない前線がそのまま前に出れる。



それが何を意味しているのかは、誰にでも分かる事。



鎧を着たオーク達が道を空けると、ハンマーを持ったオーク達が次々と飛び出していき、道中で苦しみ、のたうち回るリザードマンの頭にハンマーを振り下ろして止めを刺すと、また走り出す。



オーク達は、後方に下がっているリザードマン達を逃がさないと追い掛け、リザードマン達は、後ろから追って来るオーク達に、追い付かれまいと逃げる。



完全に押し込んでいる状況ではあるが、ハンマーを持っている分、オーク達よりも、リザードマンの方が逃げ足が速い。



このまま追い掛けても、追い付けないという状況であったが、



「逃げ切れると思うな!!」



礼人は手を伸ばすと、地中から赤い布が複数飛び出して、何十人ものリザードマン達の足に絡み付く。



ドス黒い羽を羽ばたかせて疾走し、次々と逃げ出しているリザードン達を捕まえ、



「仕留めて!!」



「「「「「うぉおぉぉぉぉぉおぉぉおぉぉぉ!!!!!!」」」」」」



後から追って来るオーク達に止めを刺させる。



それは不運としか言いようがない、礼人がいない所のリザードマン達は逃げ切れているが、礼人の通った所では、リザードマン者達の阿鼻叫喚の叫び声が響く。



「勝敗は決したな」



「もう手の打ちようが無い」



フレン達の双眼鏡には、陣を取っていたリザードマン達が、荷物を放置して逃げ出して行く姿が見えている。



まるで火事場から逃げ出すかのように、着の身着のままで逃げ出すリザードマン。



「良い判断をする」



「ここで、立ち向かって来たら全滅させられたんだけどな」



戦場に出ていた者達を見捨てるのは残酷だが、現状を見ればその判断も致し方無い。



相手には見た事の無い兵器があり、それによって凶暴化させたリザードマン達は一方的に処理されて、その後を追って来る、見た事の無い化け物に捕まえられたら最後、オーク達に止めを刺される。



完全に敗北へと向かう状況が出来上がって、反撃する手立てが無いのに立ち向かって、イタズラに命を散らす道理は無い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ