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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
黒い海
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黒い海38

小さなお城。


そんな所にスコップを入れようなものなら、その瞬間にサラサラと砂時計の砂が落ちるように崩れるかもしれない、もしかしたら土砂崩れが起きるかのように一瞬で崩壊するかもしれない。


もちろん可能性だけで言えば、崩壊する事無く上手く切り分ける事も出来るかもしれないが、多分だが10%~20%位の確率……いや子供の還りたいという願いが強ければ30%位の確率で成功するかもしれない。


分の悪い賭けだが、成功する見込みはある。


もう、どうしようもない状況なのだからやるしかないのだが、礼人の中に渦巻いている罪悪感というのは……このデメリットが、あくまでも子供にしか及ばないということ。


この場で問題になっているのは魂の奪い合いをしているからであり、極端な話、この魂が消えて無くなってしまえば大きな鯉と争う必要は無くなるのだ。


もっと言ってしまえば、この魂を守り続ける限りは現世に帰るまでは礼人の身に危険が及ぶことにすらなる。


もちろん、礼人は手にしている魂を現世に連れ戻すことが一番の目標だが、もし魂の足を切った際に耐え切れなくて消滅してしまっても、結果的には妖怪になる元が無くなるという、ベストでは無いがベターな結末を迎えることが出来る。


そうなった時は、守ってあげられなかったと、可哀想な事をしてしまったと後悔しながら現世に帰るだけになる。

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