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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー634

現代の戦車のような物ならともかく、目の前にある機銃車は、明らかに機動性が足りない。



それでも、本国からここまで来れたのは、



(輸送手段がある)



この機銃車を運ぶ物があるという事。



近くには海が無いから船の線は無い、それなら機銃車を載せれる大型の車があるのかというと、あの舗装されていなかった道を考えるとその線は薄い。



(だとしたら…輸送列車がある)



人類が造り上げた最高峰の移動手段、多くの物資と多くの人材を運んだ、人類の繁栄に貢献した乗り物。



(ずっと秘匿していたのか?国民に教えず……話さず……)



本国を見た時、地面には一切の軌道が無かったから、列車類は存在しないと思っていた。



それは考えが甘かったというより、列車を使わないという選択肢が異常だった。



列車というのは、人類の文明発展に欠かせない存在。



多くの物資を運び、多くの人材を運び、莫大な輸送時間を短縮する列車を、戦争に使う為だけに使う……それはあまりにも非効率。



「……赤い液体と、黒い液体を確保してあります。あの機銃車に使えるかは、まだ分かりませんが、きっと本国の力になると思います」



なぜ、そんな事をするのか問い詰めたかったが、それはフレン達に危害が加わるかもしれない。



話題を変える為に元の任務であった、リミィの研究していた液体を確保した事を伝えるが、



「あぁ……その事なのですが、少し事情が変わりまして。フレン様、アルフア様、機銃車を拠点に運び入れたら、総統からの任務を与えます」



遣いの者は液体には興味を示さず、後を慌てて付いて来たフレンとアルフアに声を掛けるのであった。



________



「総統からの御命令なのですね……」



「そうです。何も不満は無いでしょう?本国に来た際に、あの機銃車の素晴らしさは見ているのですから」



機銃車が拠点内に整頓された状態で並べられると、遣いの者は、機銃車の指揮官達も連れて、会議室へと

移動した。



そこで遣いの者は、総統からの命令書を取り出し、フレン達がニードゥスから与えられた任務を破棄させて、



「本国の守備を固める為に使われるはずだった機銃車を使用してでも、リザードマンの侵攻を止めるのが、あなた達の新たな任務です」



総統からの任務を上書きする。

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