表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
1177/1400

異世界のアフレクションネクロマンサー626

「不気味ですね……」



「そうだな……安全を確認するというのは、いつも緊張する」



「ビレーさん達でも?」



「当たり前さ。実際に、この拠点を放棄して逃げたとしても、罠を仕掛けていたりする……みんなが入って来れるようにする為にも、安全を確認しなければならない」



「アフレクションネクロマンサー様は、我々の後ろに」



「ここは、元々は我々の拠点ですから、拠点を見るというのは、お任せ下さい」



「お願いします」



全員で辺りを警戒し、見た目では特に問題無いのを確認してから足を進める。



(そうだな……もしも、爆弾とか置かれていたら死ぬ……だから、ビレーさんも前に出てくれていたのか)



礼人は、この時になって自分が幸運だった事を知る。



もし、曲道を進んでいる時に、岩の影に爆弾を隠され、そこにファイヤーボールを撃ち込まれて、点火させられていたら、対応出来ない。



例えばそれが、物に気を宿らせるような高名な人物が作った物だというのなら、話は別だが、ただ火薬を詰めた爆弾では、命を込めて作るような工芸品とは違い、気が宿る等ほとんどあり得ない。



気の宿っていない単なる物では、礼人の霊力でもマナでも感じ取れ無い。



もう少し話をするのなら、弓兵が礼人を狙ったとする。



そうすると、礼人は弓兵の殺意や悪意を感じ取って位置を把握出来るが、飛んでくる矢自体には、持ち前の身体能力で対応するしか出来ない。



もしも、あの曲道で礼人を殺そうとするのなら、爆弾を設置して遠くからファイヤーボールを撃ち込む事で間接的に殺す。



もしくは、ボウガンでワイヤートラップを仕掛ければ、礼人は全く反応出来ない。



そういうトラップが曲道に、仕掛けられていなかったのは幸運であり、そういうトラップに気付くだけの勘を持っているビレーがいる事で、



(本当にありがとうございます……ビレーさん)



いざとなれば、肉壁となって礼人を守ろうとしていたのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ