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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー603

他に例を挙げるなら、縦一列になるという事は、横からの攻撃を受けるとなれば面となって、敵からの攻撃が命中する面積が広がる。


それに加えて懸念すべき事は、


「この道の細さは軍が進攻する時に、すれ違う事を想定していません。体の大きなオークで三列縦隊でギリギリとなります」


道の狭さ。


それはさっきの立ち往生をし、分断されるという話なのじゃないかと思うかもしれないが、道の狭さの問題は、それだけじゃない。


オークで三列縦隊でギリギリならエルフなら四人位……そんな所に横から弓でも、魔法でも良いから飛んで来たらどうなるであろうか?


軍全体の人数で見れば確かに兵士の数は多いが、それが縦三列か四列で、整理整頓されて縦に伸びる。


まるで、屋台の射的で横並びに置かれた景品の様に並んで……そんな所を横から一斉に撃たれては、一瞬でやられてしまう。


「随分と良い道を造りましたね……」


「えぇ…万が一拠点を取られた際の保険のお陰で、鉄騎兵の侵攻を送らせてくれましたが、今度は逆に、我々がこの道を通らないといけません」


たかだが、曲がりくねった細道だが、その曲がりくねった細道が要塞(ようさい)となっている。


「ですので、ここから先を進むには安全を確保してからになります」


ここからは、礼人だけが強ければ良いという話では無く、軍隊を安全に拠点まで行かせないといけない。


「調査隊を派遣し、先の状況を確認しながら進みますし、待ち伏せに対抗する為に部隊を分けて進めるので、ここからは日数を掛けます」


これからする事は、文字通り石橋を叩いて渡る行為。


調査隊を派遣というが、実際は敵をおびき寄せる囮。


犠牲者を出す事で相手をおびき出し、部隊を進ませては待ち伏せしていている敵を潰す。


消耗戦になるが、それでも確実に前に進む方法。


拠点まで進攻するというのなら、これが最適解なのだが、


「だとしたら、私も行きます。鉄騎兵を相手をしている所を見て頂いて分かっているとは思いますが、いくら奇襲を仕掛けられても鉄騎兵なら問題ありません」


アフレクションネクロマンサーである、礼人がいるのなら少し話を変えて良いはずなのに、アルフア達は、セオリー通りの消耗戦をしようとしている。

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