表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
1146/1400

異世界のアフレクションネクロマンサー595

「これで、この人がアフレクションネクロマンサー様だと分かった所で、話を始めよう」


本題を始める前の自己紹介。


これから話す事を信じて貰う為にも、形式的な信頼関係でなく、心から信頼して貰う事が必要であった。


礼人は、フレンに促されて(うなが)されて、これまでの話をする。


敵の拠点の中で見た黒い液体、鉄騎兵の正体、空を飛ぶ化け物。


礼人が、何が起きているのかを説明をするのだが、その隙間隙間でビレーが話を補足する。


本他落ち別れて絶望的な状況で、生き延びる為に拠点に忍び込んだらアフレクションネクロマンサー様と出会ったこと、敗走して全滅し掛けていた多くの仲間を助けてくれた事。


礼人は出来るだけ謙虚に説明するが、ビレーはまるで夢物語の冒険のような話し方をして、礼人を誉め称えるものだから、大人であるエルフやオークですら目を輝かせて話に陶酔し、


「す…凄いお話ですね……」


アルフアは、戸惑いながらも話を受け入れる。


先程の疑心暗鬼の空気で満ちていた天幕の中なら、誰もが信じるかどうかで、話をまともに聞いていなかっただろうが、礼人をアフレクションネクロマンサー様と信じた今なら、このような夢物語でも信じて話を聞く事が出来る。


粗方あらかたの説明を、ビレーの補足付きで終わらせた所で、フレンが前に出て、


「信じようにも、おかしな話だろ?まるで、本の中の物語だ」


「いや…そんなことは無いさ、信じるよ」


戸惑いを見せるアルフアに、茶化ちゃかすように声を掛けると、アルフアは苦笑いをしながら、精一杯の返しをする。


信じがたい話、けれど信じないといけない話。


アルフアは、目の前にアフレクションネクロマンサー様がいるという現実で何とか、受け入れている。


「そうか。それなら、これからする話は、受け入れやすいぞ」


「まだあるのか?」


フレンの脅すような言葉に、アルフアは苦笑いは引きつってしまうが、


「あぁ…今は話した物語のような話が、我々の身に現実として襲い掛かって来る……分かるなアルフア?現実で、これから起きるんだ」


フレンの押し込む言葉に、アルフアの表情が引き締まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ