表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
1138/1400

異世界のアフレクションネクロマンサー587

________


そうして残された休日で心身共に充足を行い、再び戦場に赴く日になると、


「ではこちらを」


「ありがとう」


親方によって手直しされたアソリティの剣が、リーフに手渡せされる。


以前と変わる物は無いが、以前と変わらない手に馴染む剣。


「では、行ってきます」


手渡された剣を背に回し、集合場所へと向かおうとするのだが、


「お待ちを!!アフレクションネクロマンサー様」


「私ですか?」


呼び止められたのは礼人の方であった。


出立するまで時間が無いのだが、親方に呼び止められては、急いでいると言って立ち去る訳にはいかない。


「何かありましたか?」


霊力を蓄える剣を作るのは難しい話はしているし、何かをお願いした覚えも無いので、心辺りは一切無かったが、


「こちらを、お持ち下さい」


「これは?」


「アフレクションネクロマンサー様の、アソリティの剣でございます」


親方の方でコッソリと用意をしてくれていたらしい。


もちろん、礼人が持つように作られている為、リーフの様に大きな剣ではなく、礼人の体の大きさに合わせた剣。


「剣をお持ちになられていなかったので、差し出がましいとは思いましたが、ご用意させて頂きました」


親方が、剣を用意してくれたお陰で思い出したが、この世界に来る前には刀を持っていた。


けれど、思念の道を通った時に、いつの間にか落としてしまっていた。


「ありがとうございます。前に持っていた剣は落としてしまったので助かります」


「それは、良かったです」


自分の為に作られたアソリティの剣を腰に備える。


(……うん、ちょっと重いけどしっくりと来る)


今では、霊力とマナを組み合わせた力が強ぎて、刀を必要としていなかったが、こうやって腰に剣があると何だか落ち着く。


満足気にしている礼人に、親方も嬉しそうにニコニコとしながら、


「これは、誠心誠意入魂して作った剣です。これがあれば、リザードマンだろうが何だろうが、切り裂いてみせます」


自分が作った剣を鼻高々に誇る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ