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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー585

悲しい話だが、空を支配していたドラゴンでも、ジェット戦闘機との空中戦では勝てず、機関砲だけでも羽どころか体すらも蜂の巣にされ、そこにミサイルを撃ち込まれて息も絶え絶えになるのに、体を地上に落として虫の息になった所で、過剰攻撃とも言える戦車からの砲弾を浴びては、どうにもならない。


時代は変わった。


ドラゴンという存在は確かに脅威は脅威だが、現代兵器をしっかりと駆使すれば対応出来る。


新天地を求めて飛び出したドラゴンではあるが、その夢ははななく散る事となった……が。


「神と扱われていたドラゴンも時代の流れに勝てずに、近代兵器の前では対処をするのを間違えなければ、対応出来るという扱いでしたが……それは、生き物でありながら、現代兵器にも匹敵する存在として、脅威度は一気に上がりました」


愛玩動物のような、ただの保護対象ではなくなった。


「一対一ならエルフだろうがオークだろうが、リザードマンであろうと勝つ事は出来無いでしょう」


「それなら部隊を組めば?」


「それなら…それなら…………万全な状態なら、あの空を飛ぶ化け物をリーフさん達だけで、始末出来ましたか?」


「それは……」


「もちろん、あれが特殊な存在だから難しいと思いますが、物理的な攻撃や魔法が効くとしてです。それなら倒せますか?」


「……それなら、みんなで総出で戦えば何とか」


「そうですね…それなら、何とかなるでしょう」


ここには空を飛んで戦うレシプロ機が無い……それ所か、空を飛んで戦う相手すらいない。


それ故に、空中戦という概念が無い。


となればエルフ達が、炎や電気を飛ばしてドラゴンが落ちた所で、オークが数の暴力で攻め立てるというのが妥当かもしれないが……とてもじゃないが、いくら人間より優れた肉体を持っているといっても、ドラゴンとは次元が違い過ぎる。


出来無くは無いかもしれないが、被害は甚大じんだいになるだろう。


リーフの口ぶりを聞けば、この世界にはドラゴンはおらず、リザードマンしかいないはずなのだが……嫌な予感がする。

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