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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー568

それに、背中ではなくて、頭や首を狙ったとしても一緒。


たった一発の爆弾で仕留める事が出来るなら、こんな死を持って行われる作戦等しない。


超弩級ドラゴンは、上空から迫る物に警戒しながら、前進する。


頭に、背中に数発の爆弾を落とされた所でものともしないが、それでも警戒する。


獄炎の炎を吐き出して、空を飛ぶ物を焼き殺せるなら、それが一番なのだが、軽快に空を飛ぶあれには、意味をなさない。


己の背中に羽があれば、空を追う事も出来るただろうが、その羽は無い。


羽が無い事にまどろっこしさを覚えるが、その代わりに重厚なうろこがある。


こちから何かしなくても、注意を払うだけ事は済む。


大きな体を前に進ませながら、視線は空を飛ぶ物に集中させる。


真っ直ぐに飛んで来る物、そのまま飛んで来れば、ぶつかるのは頭。


その程度では死なない、その程度で勝負が出来ると思っているなら、勝負をしてやる。


前脚を大地にめり込ませて、体を動かすのを止める。


それは、真っ向勝負の合図。


どれ程の考えがあるのか、見せて貰おうと、受け止める体勢を取るが、突っ込んで来ていた物が急に上空へと逃げ出す。


あまりにも情けない姿、勇んで来ていたのに、いざとなった途端に臆病風に乗って、空へと昇っていく。


情け無く逃げ出した物に、呆気なさを覚えながら、その姿を追って、空に視線を泳がすと、胸の内側が爆発した。


それは少し、話がさかのぼ


老兵達が出陣した後、残された若人達が作戦の最終確認をする。


超弩級ドラゴンの心臓を破壊するには、二回の突撃を必ず成功させなければならない。


一機目の戦闘機が、老兵達が命に代えて作った傷口に入り込んで道を作り、二機目の戦闘機が作られた入口から心臓を破壊する。


今一度確認しないといけないのは、そのやり方。


同時に二機の戦闘機で向かえば、嫌でも超弩級ドラゴンは警戒心を強めてしまうだろう。


それこそ、二機同時に胸を狙おうものなら、超弩級ドラゴンは胸を守ってしまうはず。

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