異世界のアフレクションネクロマンサー482
『ボボンッボンッボボボボンッボンッボボボボッ!!!!!!!!!!』
弾丸と、オレンジの鳥がぶつかり合うと、小さなオレンジの花が咲く。
『ボボボボボォォォォォォォォォォンンンンンンンンン!!!!!!!!』
『グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウンンンンンンンン!!!!!!』
『ボボンッボンッボボボボンッボンッボボボボッ!!!!!!!!!!』
オレンジの鳥と、弾丸が飛び交っては、暗い蒼い空の中で、輝くオレンジの花が咲いては散る。
視界を遮る物が無い、蒼い空では、このオレンジの光が煌々(こうこう)と煌めき、その輝きはまるで……
(……星は…どこで輝いているんだ?)
まるで「星のように美しく輝く」と、表現したかったが、疑問が「ふとっ」頭に過る。
もしここが、世界の辿り着くべき場所だというのなら星が、月が、太陽があるべきなのに……
『ピピピピピピピピピ!!!!!!!!』
「……そこか!!」
ほんの少し、気になる事が出来て、意識を逸らしてしまったが、兜が危機を知らせてくれる。
オレンジの花が咲いては散る事で、視界は一面のオレンジの絨毯が敷かれて、見通しが効かなくなるが、
「それは見える!!」
オレンジの絨毯の向こうに、オレンジの鳥よりも強い力を感じる。
クロスさせていた左腕を前に突き出し、前に突き出していた右腕をクロスさせて、
「当たれ!!」
『ドォォンンンン!!!!!!』
右腕の機関銃とは違う、鈍い音を鳴らすと、
『シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!』
オレンジの絨毯に大きな風穴を空ける。
「避けたか!!だが!!」
右腕の機関銃とは違う、左腕の一撃は機関砲。
力を圧縮させて解き放つ一撃は、右腕の連射する機関銃とは比べ物にならない威力を発揮する。
その一撃の威力は、オレンジの絨毯を弾幕にして、近付いて来ていたドラゴンに危機感を覚えさせて、
「恐ろしい武器だな、それは!!」
こちらに突撃しようとしていたドラゴンに、緊急回避をさせる程の威力であった。




