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アフレクションネクロマンサー 序章  作者: 歩道 進
異世界のアフレクションネクロマンサー
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異世界のアフレクションネクロマンサー468

こちらが飛び慣れていないのを逆手に取った攻撃。


わざと詰めさせていると思わせる事無く、自ら詰めていると思わせる事で、不用意に近付いた所へ一撃の攻撃。


壁を走っての無理矢理な姿勢変え、予想だに出来無い動きからの、予想だにしていない軌道を描く蹴り。


予想の付かない攻撃に、ドラゴンは避ける事が出来ずに、肩に蹴りを入れられて、そのまま地面へと落ちていく。


それは、私の描いていたヴィジョン。


予想だにしていない攻撃を受けたドラゴンは、避ける事が出来ずに攻撃をもろに受けてしまい、地面へと落ちる。


そうすれば、ダメージを受けたドラゴンは地面に這いつくばって、身動きが取れなくなり、


『バサァァァァァ!!!!』


そこを、私が仕留めるという算段で……


「悪くない…そういうやり方だったぞ!!」


算段であったが、


「後もう少しという所だったな!!!!」


「くっ!!」


私の描いたヴィジョンと、実際に描いたヴィジョンとでは違いがあった。


私の攻撃で、ドラゴンが沈む……そこはヴィジョン通りであったのだが、


「少し距離が足りなかったな…いや、それはこっちのせいか」


ヴィジョンと違たのは、ドラゴンの狙った部位である。


私が狙ったのは肩ではなく、翼の付け根。


なぜ我々が空を飛べるのか?


それは簡単な話、我々が飛べているのは羽があるお陰。


逆を言えば、その羽を使い物にならないようにすれば、飛行能力を失い地に落ちる。


単純明快な答えだが、一番効果的な答え。


だから羽の付け根を狙い、万が一外したとしても、翼膜を傷付けてしまえば、それでも結果は同じ事になったはずなのに……


(くそっ、何があったんだ!?)


ドラゴンは、こちらが本命の一撃を入れようと完璧なるタイミングで誘い込んだはずなのに、寄りによって、本命の一撃を入れるその時に、バランスを崩したのだ。


人の事を執拗に追い掛けていたはずなのに、その時だけ何かに迷って減速をしたのだ。

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