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IF6話 誘拐

 誘拐されてから、何処に移動してるかは分からない。多分王都からは出たと思う。


 誘拐されたな。ゲーム通りって訳じゃ無いけど、これで良いかな。プリシラことフランシスルート初のイベントは、知らない人たちに誘拐されそうになるけど。フランシスが助けてくれる。ゲーム通りに助けてもらうか、オレが倒してもいいけど。これだとまた同じ目に遭う。あと2回このやりとりをする。最後の3回目は誘拐されて、色々大変な目に遭う。オレはそんな目に遭いたく無いので、今回の誘拐で終わらせる。そのためにプリシラは衛兵か騎士団の所に行ってもらった。


「ここだな。オイガキ。サッサと降りろ」


 オレは幌馬車から降りる。


「あの小屋に入りな」

「手が使えないのですが」

「そいつは悪かったな」


 人攫いの人は小屋に行ってドアを開けてる。オレは小屋に入ると、人攫いの仲間について行く事になる。オレはついて行って地下に入る。


「そこで止まれ。今から両足も縛ってる」


 オレは止まり両足を縛られる。縛り終わったら、牢屋に放り込まれる。


「意外と楽な仕事だったな! こんな簡単に捕まるとはなぁ!」

「ゼッテー精霊を出すと思ったが。コイツ精霊を出さづに、すぐに捕まりやがった!」


 そりゃまぁお前たちを逃がさないように、わざと呼ばなかったし。


「後はこいつを引き渡せば、金貨が沢山貰える訳って事よ!」

「しっかしオメェも運がねぇな~。精霊を召喚しちまったから、こんなことになるんだぜ」

「別に呼びたくて呼んだ訳じゃ無いですよ。精霊がオレの魔力を見て、それに応じただけですよ」


「んな事はどうでもいいんだよ。俺達に(かね)さえ手に入れば、どうだっていいんだよ」

「あぁそうですか。それにしてもいいんですかねぇ~。こんなただの縄で縛るだけで。オレはシエルティス学園の生徒ですよ」

「ばぁ~か。お前は最近入学したんだろ。ロクに魔法も使えねぇ奴は、その縄で充分なんだよ」


 あぁ~何も知らないんだな・・・。こっちはイゼベル先生に鍛えられているから、そこらの生徒たちよりかは、ちょっぴり強い。身体強化魔法を使えば、縄なんて簡単に千切れるし。でもまだやる時じゃ無いな。それにしてもベラベラ喋るな・・・。コイツら見張りのやる気あるのか?


「あぁ~早く(かね)貰って娼館に行きたいぜ~」

「ここ最近ずっと行ってねぇからな~。かなり溜まってるぜ」

「俺もかなり溜まってるなぁ。この辺に女が通らねぇかなぁ~」


「人なんてそう簡単にこねぇよ。この辺はそう人が通らねぇ道だぜ」

「そうだった」


 急に下ネタの話になったな・・・。もう完全にオレの存在忘れてるな。今からアイツらを倒すか? でもまた小屋の中や外にいるだろうな。もうプリシラを呼ぼうかな~。呼んだら確実に殺すだろうけど。


「――――――なぁ。あの男で一発ヤらねぇか?」

「はぁ!? お前バッカじゃねぇか!! 男なんかとヤれる訳ねぇだろ!」

「だってよー。こんな話をしてたらよぉ、ヤリたくなってきてしょうがねぇんだよ。それにほらあの男。メイクとかしたら、思いの方か女に見えるんじゃねぇか?」


 おいおいおい何かとんでもない話になってないか? 


 すると牢屋の扉が開いて、見張りの2人が入ってくる。


「あぁ・・・。まぁヤレなくはねぇか・・・」

「だろ」

「だが下は付いてるんだろ。萎えるだろ」


「大丈夫だろ。コイツのズボンを脱がすぞ」


 オレはそれを聞いた瞬間。身体強化魔法を使って身体を強化して、手足に縛られている縄を千切る。


「コイツ縄を千切りやがった!」

「押さえろ!」


 見張りの2人が一斉に押さえに来る。オレはすぐに左に転がる。


「「えっ!?」」


 見張りの2人はそのまま地面に倒れる。オレは立ち上がって、空間から木剣を出す。その木剣で見張りの2人をボコボコにする。


 あっぶねー。このまま何もしなかったら・・・。考えるのは止めよう。


「おい! 急に王都の騎士団がっ!」


 オレはすぐに牢屋から出て、こっちに来た人を木剣で気絶させる。オレは地下から出ようとすると、プリシラが下りてきた。


「よっ、プリシラ。ちゃんと騎士団を連れて来たか」

「あぁ連れて来た。だが主よ。主が誘拐される事は分かっていた事だろ。何故(なにゆえ)捕まった?」

「あのままプリシラに助けてもらっていたら、あと2回同じ目に遭うぜ。しかも3回目で捕まる。これでやっと依頼を出した張本人が捕まるんだ。いくら何でも遅すぎるだろ」


「そうだが。最初に出会った時に、捕まえればよかったのではないか?」

「それだと2人しか捕まらないだろ。それじゃあ意味が無い。ここに来る奴らを全員捕まえて、情報を吐き出して、依頼をした張本人を捕まえる。この方が簡単だし、イベントがすぐに終わる」

「・・・次はもっと早くそう言う事を言わんか。(わらわ)は心配するぞ」


「あぁそうだな。なら騎士団のほうに―――」


 オレはすぐにプリシラの左手を掴む。


「放せ主! あの下衆共を殺めねば、(わらわ)の怒りが治まらん!!」

「放すかよ。牢屋で気絶してる見張りをどう殺す気だ?」

「両目を抉り腹を裂き内臓を引き千切り、それらを食わせる」


「怖いしグロイし止めろ。そこまでしなくてもいいから。代わりにボコボコにしたから。な」

「・・・・・・まぁいいだろ」


 オレはプリシラの左手を放す。今はプリシラがいるから、3人を縄で縛る事にする。オレは空間から縄を出して、気絶している3人を縄で縛る。縛った3人を引きずって地下から出る。小屋から出て、騎士団に気絶している3人を引き渡す。その後は騎士団に護衛をしてもらって、王都に帰る。


 後日。イゼベル先生やエメリー様たちに、誘拐された事が耳に入り。心配されながらも説教された。

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