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第49話 クラス替え

 春休みが終わり、始業式。1年生から2年生に上がり担任の発表が始まる。体育館に入る前に掲示板にクラス替えの紙が貼ってあり、それを見て自分のクラスの列に並ぶ。ロザリー様やエディスさん。エリオットとその友達とは離れる。なので今年のクラスはほぼボッチになる可能性がある。っと思っていたのだが、1人だけちょっと怒りの視線がくる。オレは彼に何かしただろうか? ここで初めて会うのだが。


 怒りの視線を気にしつつ、始業式が始まる。学園長の話が終わり担任の教師の発表が始まる。


 担任が発表始まっているが、ほとんど知らない先生がいる。知っているのはイゼベル先生、マルル先生、ロヴァン先生くらいだ。そう言えば、ロヴァン先生に「騎士科に転科をしないか」って話があったな。勿論その話はお断りした。騎士になる気は毛頭ない。


「2年Eクラスの担任はイゼベル・クリフォード・アンクティル」

「はい」


 今年も担任はイゼベル先生のようだな。それよりもイゼベル先生のフルネーム初めて聞いた。


 その後は校歌を歌い、始業式は終わる。体育館から出て自分のクラスに行く。着いたら中に入って、自分の席を探して見つけたら席に座る。去年はここで気配遮断を使っていたが、今年は使わずちゃんと他の生徒たちに挨拶をする。


「―――久しぶりだなラザ。何で去年挨拶が無かったのかは置いといて。お前は随分と強くなったな」

「・・・えっと、すみません。どちら様でしょうか?」

「はぁ? お前ライバルの俺を忘れたのか!? このレジ・リンゼイ・クレイを忘れたのか!?」


 すみません。ラザの記憶がほぼ無いんです。もしかしたらどっかで会っていたのか? 幼少期だったら、記憶が無いに等しいぞ。


「すみません。思い出そうとしたんですか、貴方に会った記憶が無いんです」

「何だと!? あれだけ競い合ったに記憶が無い!? ・・・会わなくなった後、何かあったのか?」


 レジさんはぶつぶつ言いだす。


「とにかく俺はお前の事は憶えている。いつか競えば思い出せるかもしれないな。俺は他の人に挨拶をするから」


 そう言ってレジさんは他の人の所に行く。少しすると教室にイゼベル先生が入ってくる。


「おーいオメェーら、サッサと席に着け。席に着かねぇ奴はババァの鉄拳が飛ぶぞー」


 そう言うと立っていた生徒たちは自席戻る。


「つーわけでわたしがこのクラスの担任、イゼベルだ。フルネームは体育館で聞いたと思うから略すぞ。去年は質問を受け付けていたが、今年は無しだ。早速出席を取るぞ。アリス」

「はい」


 1人づつ名前を呼んで行く、そしてオレの番になる。


「次ラザ。―――ラザ!?」

「はいラザです」

「お前もこのクラスにいたのか・・・。いや、何かを言わなくていい。次イアン」


 他の生徒たちも呼ばれ、出席の確認が終わる。


「先ずは進級おめでとう。だがここで気を緩めるなよ。ここで脱落する人も多いと聞く。今ここで進級試験の内容を言いたいが、それは明日に回そう。今日の所はこれで終わりにする。春休み入る前に始業式当日に寮の移動があると伝えたが、予定通り寮の移動は始まる。寮にいったら受付で鍵を交換してもらえ。では以上」


 イゼベル先生は教室から出る。生徒たちはイゼベル先生が来る前の、続きでもするかのように挨拶を始める。オレは立ち上がって寮に向かう。


 イゼベル先生の反応からして、体育館での発表があるまで知らされてなかったのか? まぁそうなんだろうな、知っていたらあんな事を言わないしな。それより予定通りに寮の部屋が変わるのか。前は2階だったけど、今度は3階になるのか? なりそうだな。寮の移動が終わったら図書室に入れるかな?


 オレは男子寮に行く。男子寮に着いたら、既に列が出来ていた。オレはすぐに並ぶ。待っていると列が動き少しづつ自分の番が来る。自分の番が来る前に空間から部屋鍵を出す。玄関に近づくと、看板に『現在のクラスとフルネームを言う事』って書いてあった。自分の番になったら現在のクラスとフルネームを言って、鍵を交換したら札に書いてある部屋に行く。部屋のドアの前に着いたら鍵を解錠して中に入る。


 中は変わらないよな。図書室に行こうとしたけど、今日はもういいや。


 浄化魔法で一度綺麗にして、靴を脱いでベッドに横になる。


 次の日。教室にて。


「最初は進級試験の話をするぞ。去年の進級試験内容は実技と筆記だったが、実技はクラスによっては違いがあったはずだ。剣術や槍術、魔法を使い中級を発動など。教師によっては実技に内容は違ったはずだ。今回は剣術や槍術っと言った物理でわたしと戦うか、魔法による中級上級を使って的を破壊するのと、空間収納魔法を使えるようにする。これが実技の試験内容だ。なお去年わたしのクラスだった生徒、あるいは科目別で習っていた場合は空間収納魔法を無くし。両手から別々の魔法を発動して的を破壊してもらう。詳しくは今から配るプリントを見て憶えろ」


 イゼベル先生は空間からプリントを出して、それを配っていく。試験内容のプリントと選択科目のプリント貰って、とりあえず机の上に置く。


「言っておくが空間収納魔法を使える生徒は、使えない生徒に何も言うな。言えばババァの拳が飛んでくるぞ」


 オレ含め元1年Cクラスの生徒は顔を青くする。他の生徒は「何で?」って顔をする。


「分かんなかったらわたしに聞け。次は選択科目についてだ。特に転科を考えてねぇなら、『転科に希望しない』に丸で囲め。する気あるなら『転科に希望する』に丸で囲め、そして第1候補から第3候補まで書け。質問は?」


 イゼベル先生がそう言うと特に何も質問は無かった。


「今更だが、自己紹介はどうする? 各自でやっているなら省略するが」


 自己紹介はもう終わっていると、1人の生徒が言う。その後委員会の決める話になった。

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