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第26話 宿題

 ブラッシングや雑談をしていたら、夜になっていた。リビングの方に行って晩御飯を食べたあと、部屋に戻り風呂に入る準備をする。


 兄たちにも困ったものだ・・・。普通に挨拶をすればよかったのに、何かよく分からない事を言ってロザリー様たちを困らせていたな。こっちは生きた心地がしなかった・・・。さて風呂だけどこのまま風呂に行ったら、ロザリー様たちと出くわすことになるだろう。それだけは絶対に避けたい。出くわしたら、最悪それだけで死刑になりそう・・・。


 オレはいつロザリー様たちが、風呂から上がるか分からないが。とりあえず3時間くらいは待つ。


 3時間ちょっと過ぎた後。ドアがノックされて、オレは入室を許可する。


「失礼します。ラザ坊ちゃま。お風呂には入らないのでしょうか?」

「入りたいけど。ロザリー様たちがいつ風呂から、上がった分からないんだ」

「それは失礼しました。ロザリー様たちは既にお風呂から上がっております」


「そうか。ところでメール、兄たちは何かやらかしてないか?」

「・・・未遂でありますが。ジョナス坊ちゃまがロザリー様方が入浴中に、入ろうとしてました。何とか止めることが出来ました」

「あんの馬鹿兄は何を考えてるんだ!? こっちの首が飛ぶかもしれないのに、それをお構いなく事を犯す気か!」


「ジョナス坊ちゃまは、既に旦那様に説教されております」

「説教だけでよく終わったな・・・。オレだったら親子の縁を切ってるぞ」

「明日からロザリー様方が入浴するさいは、警備を強化します」


「そうしてくれ・・・。じゃあオレとペールは風呂に入って来る」

「ごゆっくりどうぞ」


 オレとペールは風呂に向かう。風呂に入った後は着替えて、部屋に戻り寝る。


 次の日。起きて私服に着替えて、ペールを抱きかかえてリビングの方に行く。


「あ、おはようございます。ラザさん!」


 オレは後ろを振り向くと、エメリー様たちがいた。何故いるのか全く解らなかった。


「・・・・・・・?」

「あれ? おーいラザ、ちゃんと反応出来てる?」

「・・・・・・・??」


「ダメだな。起きたばかりで何も反応が出来て無いな。オイ大丈夫か?」

「・・・―――っ! お、おはようございます」

「起きたようだね。おはよう」


「おはようございます。皆さんお早いですね」

「ラザも随分と早く起きてると思うけど。もう朝ごはんを食べるの?」

「えぇ、いつもの時間なので」


「それなら早く行きましょう」


 オレは前を振り向いて歩こうとする。


「――――――黒!?」


 黒と聞こえたと思ったら、次は叩く音が聞こえた。オレは後ろを振り向く。


「・・・・・・痛いぞ」

「姉さんがいけないんですよっ!」

「一体ロザリー様は何をやったんですか? まぁ大体予想は出来ますが」


「ほぅ、私が何をやったが言ってみろ」

「じゃあちょっと耳を貸してください」


 ロザリー様はオレの所に来て、耳元でロザリー様がやった事を言う。


「た、確かに当たっているが・・・。何で分かったんだ?」

「えっ。だってそういう事をするって、皆知ってますよ。しかも定評ですよ」

「て、定評だと!? い、今すぐそれを何とかしなければ!」


「まぁ嘘なんですがね。流石にこんなのが定評になっていたら、学園にいづらいと思いますよ」

「う、嘘なのか・・・。ん? だとしたら何でお前は知っている?」

「さ、早くリビングに行って朝ご飯を食べましょう」


 オレはすぐにリビングの方に行く。


「待て! 逃げるなラザ!」


 実はロザリー様は妹のエメリー様を下着を、見るのが趣味である。エメリー様の下着を見るハプニングイベントは、大半がロザリー様のせいその結果エリオットも見ることになる。プレイ中に思ったのは、「これはハプニングイベントなのか? ほぼ意図的イベントではないのか?」っと思うほど、ロザリー様がエメリー様の下着を見る。ゲームでは私的になると、いつもこうだったな。まさか現実でもこうなるとはな・・・。


 リビングに着いて席に座って朝ご飯を食べる。食べ終わったらオレはトーマスさんの所に行く。


「トーマスさん。気配遮断の習いたいんですが、午前中から出来ますか?」

「午前中からですか? ・・・・・・午前中ではなく午後にしましょう。今はお客様が来ております。そちらの方を―――、何もそこまで絶望したお顔しなくとも・・・」

「ソ、ソウデスカ・・・」


「では私は他の用事があるので」


 トーマスさんは他の所に行く。オレはペールを抱きかかえて、一先ず部屋に戻ろうとする


「あ、ラザは宿題をやらなくていいの?」

「宿題ですか? もう終わってますよ」

「「「「終わってる!?」」」」


「嘘ですよね? 絶対に嘘ですよね。あの量の宿題を終わらせたんですか?」

「徹夜して終わらせたんですよ。流石にあの量を1日で、終わりませんでしたけど・・・」

「だとしたら、相当夏休みを楽しもうとしてない? ボクやロザリーとか、相手する気ないでしょ」


「・・・・・・そんな事はないですよ。ただ宿題は早く終わらせた方が、後々楽になるんですよ」

「そこまでアタシたちの相手をしたくないんだ・・・。何か傷つく・・・」

「エディスさんは別にいいですよ。後は行動が貴族っぽく無いとかならいいですし。ただ・・・ただロザリー様方になると、どうも身分を気にしてしまうんですよ・・・」


「あぁ・・・、エメリーやラザならまだ大丈夫だけど。ロザリーさんやクリスさんになると、アタシもちょっと・・・」

「なっ!? お前らはまだそう言うのか! 前からあれほど身分には気にするなと、言っているだろ!!」

「そうは言いますけど。エメリーやラザは同い年であり同じクラスです。だから特に畏まったりはしませんけど。ロザリーさんとクリスさんは年上ですし、しかも王族と公爵家の人だから、どうも気軽に話せる気がしなくて・・・」


「ん~。ボクたちの身分が高いせいで、中々気軽には話せないかぁ~。ロザリーは別にいいけど、せめてボクには気軽に話してほしいな~」

「何故私だけ省かれる!? 可笑しいだろ!?」

「可笑しくないさ。キミは王族でそう簡単には庶民や下級貴族とは、触れ合うわけにはいかないだろ。その点ボクは色んな人と関わることを、しないといけないから。気軽に話してもらわないと困るんだ!」


「お前も私と同じような立場だろ! 公爵もそう簡単には庶民や下級貴族とは、触れ合う事はないだろ!」


 何か言い争いが始まった。特に気にする事ではないな。ゲームでもこんな感じだったし。


「さ、あの2人はほっといて。こっちは宿題でもやりますか」

「え、いいのあのままにして?」

「いいんですよ。姉さんとクリスさんはいつもの事なので。ところでラザさん。分からない所があったら、教えてくれませんか?」


「いいですよ。ただ午後になったら、オレはトーマスさんの所に行くので」


 エメリー様とエディスさんは、空間から宿題を出して。早速宿題をやり始める。

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