IF48話 アイアンタートル
オレは3体のミノタウロスの所に行って、空間から木剣を出してジャンプをして、2体のミノタウロスの首を斬る。
「ラザ様! 3体のミノタウロスを・・・」
地面に着して左手に持っている木剣を、1体のミノタウロスの額に投げつける。木剣はミノタウロスの額に刺さる。
「まぁた投げてるぅ~」
「すみません。それで副団長。何か言いました?」
「うん。何でも無いよ。残りはこっちがやるから」
「分かりました」
オレは死体が消えたミノタウロスから、何かしら素材が出てないか確認する。
「お、肉が出てる。それにしても地面に触れないように、何か敷いているんだな。そうしてくれるとありがたいけど、何処から出て来た?」
「それは気にせん方がいいだろ。それより副団長を見てみろ。もうミノタウロスを殺めているぞ」
オレはレアライザ副団長を見ると、ミノタウロスは消えていた。
「戦いを見れ無かったな。副団長は弱かったら務まらないか」
「それ以外にもあるだろ。最後の1体は他の団員が戦ているようだな」
「手伝った方がいいか?」
「止めた方がいいだろ。余計なお世話って言うやつだ」
「そっか」
オレは落ちている木剣を拾って、木剣は空間の中にしまう。オレたちは周りを警戒をする。
「アタシ何もしてないんですがぁ。良いんですかねぇ?」
「いいんじゃないですか。オレの護衛なので、それだけで何かしてると思いますよ」
「そうですかぁ~。最後のミノタウロスも死にましたね。第9騎士団は優秀のようですねぇ」
「・・・オレが戦わなくてもよかった気がする」
「流石に5体同時に相手をするのは、無理があるだろ。主ならやれると思うが」
「あぁ何か戦えるような気がしますねぇ~」
「これで戦えられなかったら。イゼベル先生に怒られて、1からやり直しだよ・・・」
「震えてますけどぉ。大丈夫ですか?」
「多分大丈夫です・・・」
「よほど恐怖を植え付けられているな。無理もないか。森であれだけ戦い、死にかければ怖いだろうな」
「あそこでやらなくていいだろ・・・。後プリシラも加担してるからな」
「そうだったか? 妾は憶えて無いがなぁ」
「コイツ・・・」
「そろそろ移動するよー」
レアライザ副団長がそう言う。オレたちはレアライザ副団長に付いて行く
「まだミノタウロスを狩るのか?」
「さぁな。本人聞け」
「じゃあ聞いてくる」
オレはレアライザ副団長の方まで行く。
「レアライザ副団長。まだミノタウロスを狩るんですか?」
「狩るよ。今日の晩飯は何が何でもステーキにしたいからね。それにあの量じゃ全然足りないよ。ぼくたちはかなり食べるからね」
「・・・そうですか。では失礼します」
オレはプリシラたちの所に戻る。
「まだミノタウロスを狩るみたいだ」
「まだ足りんのか? 十分だと思うがなぁ」
「おかわりの分だって。第9はかなり食べるみたいだがら、大量に確保したいみたいだな」
「食べますねぇ。アタシも沢山食べたいですねぇ~」
「そんなに食べると太るぞ」
「太らないよ。沢山食べた所で、どうせ動き回るし。それに元から太らないしねぇ」
「その発言は世の中の女性を敵に回しますよ」
「そんな事無いと思いますがねぇ」
先に進みながらミノタウロスを探す。ミノタウロスを探していると、違う魔物を見つける。
「あの魔物は何だ? 何か亀みたいだが」
「げっ、アイアンタートル・・・。あの甲羅がかなり硬いんですよ。殺すのにかなり時間がかかった気がします」
「まだ気づかれて無いから、違う所に行くのかな?」
「いや戦うつもだな。まぁあの魔物がいる辺りは少し開けているから、戦いやすいだろ」
「そうだけど。どうやって戦うかだよな。あの甲羅が硬いって言うから、首と足を引っ込めて守りの態勢に入りそうだな」
「そうなんですよぉ~。剣とか槍なんて効かないから、戦槌で戦うかしかないんですよ。でも戦槌は重いので、大振りすると隙が出来るんですよ」
「隙が出来るなら、気配を消して最初に攻撃をすればよかろう。それが無理なら上から攻撃をするとかな」
「アタシは気配遮断が得意訳じゃないんですよ。それに上から攻撃って出来るわけ・・・、何か出来そうですね」
「出来るんですか?」
「ただラザさまが手伝ってくれればの話です」
「オレは良いですけど。レアライザ副団長と話して、許可を貰わないと駄目ですよ」
「じゃあ話しに行きましょうか」
オレたちはレアライザ副団長の所に行って、アイアンタートルの対策を話す。副団長は悩んでいたが、了承してくれた。オレたちはすぐに準備をする。
「これだけ離れていればいいだろ。開始はヴィクトがするんだろ」
「そうだ。後は強化魔法で身体を強化をしてっと」
強化魔法で身体を強化をする。オレは少し腰を下ろして両手を合わせる。オレの準備が出来ると、ヴィクトさんは戦槌を持って走って来る。ヴィクトさんの右足がオレの両手に着いたら、アイアンタートルの甲羅のところまで、オレはヴィクトさん斜めに打ち上げる。
「いい角度だな。後は甲羅を叩くだけだな」
オレはヴィクトさんを見る。
「上手くいくか?」
「いくだろ」
ラザさま上手いですねぇ。このまま甲羅に当たりますよぉ~。
アタシは戦槌を構えて回転付けて、アイアンタートルの甲羅に目掛けて、戦槌を甲羅にぶつける。
「甲羅にひびが入った! 一斉攻撃開始!」
「「「「「「了解!」」」」」」
周りの草むらに隠れていた、騎士たちが一斉に出てきて、アイアンタートルに攻撃をする。