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IF20話 深い穴

 家の中にいるゴブリンの掃討が終わる。家の周りを囲んでいる木の根を一部だけ外して、出てくるゴブリンを殺すだけだった。これはそんなに時間がかからなかった。元々家の中にいたゴブリン少なかったからだ。次は洞窟の中にいるゴブリンを殺す。ただ普通に木の根をどかしたら、洞窟の中にいるゴブリンが全て出てくるので、違う方法でやる事になる。

 先ずは氷魔法で洞窟の出入口の左右に壁を作る。出て来たゴブリンを分散させないためだとか。次は罠を仕掛ける。これはオレにやらせてくれた。


「罠で試すのか?」

「罠の方が良いからな。普通に魔法を当てるのはいいけど。当たっただけで地面が割れたり、洞窟が消えたりするのは。勘弁してほしいからな」

「・・・否定は出来んな」


「そこは否定してほしかったな」


 オレは罠魔法を使う。


「何かゲームのウィンドウが出て来たんだけど。どう言う事?」

「魔法は人によってはこれが使いやすいと、思うものが出てくる。主の場合はそのうぃんどう、って言うのが使いやすいんだろ」

「確かに使いやすいけど。これ他の人に見られたら困るな」


「その時はその時だろ。ほれはよ作らないと、戦闘好きに刺されるぞ」


 それは止めてほしいと思いながら、オレは罠の設置を始める。


 基本的に魔法系しか設置で出来ないのか。その代わりにかなり自由に決められるな。色々やりたいけど、すぐに設置をしないとな。えぇっと。魔法陣の大きさは氷の壁から、はみ出ない大きさにして。使う魔法は・・・。試しに雷魔法にするか。後は他には音を消したりして、魔方陣を見えなくする。その他諸々やって後は置きたい場所に設定して、この『決定』を押す。お、出来た。でもオレには見えるな。


 オレたちは出来た罠から離れる。


「ルトリ団長。罠は出来ましたが、魔法陣は見えてますか?」

「全くぅ。何にも見えないけど。本当に罠を設置したの?」

「設置しましたよ。それでお願いがあるんですが」


「なに?」

「ここから離れてほしいんです。設置した罠が予想以上に威力があったら、こちらにも被害が出るので、離れたいんです。設置した罠は使い捨てです」

「良いよぉ。一時的にここから離れます。罠が使いきったら戻って来ます」


 ルトリ団長の指示で離れる。離れたら、プリシラは洞窟の出入口にある木の根をどかす。木の根をどかすとゴブリンが出てくる。出て来たゴブリンはオレが仕掛けた罠に、一定数魔法陣にいたら罠が発動する。発動した罠は上から雷降って来る。雷が地面に落ちると大きな爆発をする。設定で音を消しているが、それでも迫力は凄い。


「・・・雷が落ちた場所って爆発するっけ? オレはそこまでやって無いぞ」

「精霊魔法だからな。これくらいは普通だ」

「プリシラたちが雷魔法を使うと、爆発するのかよ・・・。それもう違う魔法だろ・・・」


「ねぇラザちゃん。あたしが言いたいこと分かる?」

「9月になったら普通の魔力になるので、それまで攻撃魔法は一切使いません」

「何であんなに威力が分からないけど。とにかくそうしてねぇ。これより残りのゴブリンの掃討にあたります。一気に突撃をしないように。罠を設置した場所が安全かを確かめます」


 ルトリ団長の指示で洞窟に近づく。その間にゴブリンが来ると思ったが、こっちには来なかった。1人の騎士が罠を設置した付近に行って、状況を確認したら戻って来る。


「団長。罠を設置した所が大きな穴が出来てます。その穴によりゴブリンはこっちに来れないようです」

「ラザちゃん~。掃討が終わったら、穴を埋めてねぇ」

「分かってます」


 そんな大きな穴が出来てるのか? 精霊魔法は恐ろしいな・・・。


「では魔法攻撃をお願いします。ただし向こうにも、弓と魔法使いがいると思ってください」

「「「「「了解」」」」」


 騎士たちは魔法を使って、ゴブリンを攻撃をする。ゴブリンはどんどん死んでいく。ただゴブリンの中には頭良いのがいたのか、シールドを張って死体を穴に入れていく。


「・・・オレ何もしてないけど。いいのか?」

「良いだろ。主が魔法を使うと周りに大きな被害が出るだろ。出来るとしたら、周りの警戒だろ」

「それしかないか。弓と矢を買うべきだな」


「その方が良いだろうな。そろそろゴブリンキングが出てくるぞ」


 プリシラが言うと。洞窟から普通のゴブリンより、大きいゴブリンが出てくる。騎士たちは攻撃を止めると、ゴブリンたちも止める。プリシラが言っていた、ゴブリンキングだろう。そのゴブリンキングは魔法が使えるゴブリンに、何か魔法を使ってもらい。ジャンプをして大きな穴を飛び越える。ゴブリンキングは着地して、ルトリ団長に向かう。


「ふ~ん。自ら死にに来たんだ。じゃあお望み道理にしないと、ねぇ!」


 ルトリ団長はハルバードを持って、ゴブリンキングに向かって戦を始める。ルトリ団長はハルバードで、ゴブリンキングの左足を斬る。ゴブリンキングはその場で跪くと、ルトリ団長はジャンプして、勢いよくハルバードでゴブリンキングの頭から叩き斬る。


「・・・ルトリ団長の脚力ってどうなってるんだ?」

「魔道具で強化してるのだろう。あの首飾りから、何かしらの魔力を感じる」

「あぁそう言えば首飾りを付けていたな。あれ魔道具だったのか」


 ゴブリンキングが死んだことで、残っているゴブリンたちが慌て始める。慌てているゴブリンを魔法で掃討を始める。掃討が終わると、安全確認を始める。安全確認するって言っても、洞窟の出入口付近しか確認できないが。安全が確認が出来たら、オレとプリシラは穴の方に行く。


「わっ!? 何だこの深い穴は!?」

「随分と深い穴が出来たな。これを元に戻さないといけないのだが。今の主は元に戻せるか?」

「まだ加減が出来ないから。このままやると、きっと山とかが出来そうだな」


「なら(わらわ)がやろう」


 プリシラが土魔法で穴を塞ぐ。オレはちゃんと塞いでいるかを確認する。


「・・・ちゃんと塞がっている。足で踏んでも沈まないな」

「あたり前だろ。ほれ戻るぞ」


 オレたちはルトリ団長の所に戻る。その後は機動騎士団の人たちが、洞窟の中を調べに行く。洞窟内にゴブリンがいない事が確認出来たら。休憩をして王都に帰る。

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