霊夢と魔理沙の幻想郷物語 咲夜がやって来た日編
霊夢と魔理沙の幻想郷物語 咲夜がやって来た日編
……これは、まだレミリア達が幻想郷へとやって来る前の話である……。
12月も半ばを過ぎた夜の寒さは半端ではないが、そんな夜であっても〈紅魔館〉の門の前に立ち見張りをしなければならないのが紅美鈴の大変なところだ。 不満があるわけではないが、寒く辛いものは辛いのである。
「……今にも雪でも降ってきそうですね」
厚い雲に覆われた空を見上げてそう呟く、毎年の事で多少は慣れたものではあるがいい加減に寒さ対策をしなければと考える。 侵入者を撃退する前に自分が凍死でもしては笑い話にもならない。
「……ん?」
その時前方からやって来る人影に気がつく、暗くてはっきりとは見えないが体格からして女性のようである。 二十二時も過ぎた、しかも吸血鬼であるレミリア・スカーレットの住むこの〈紅魔館〉にやって来る女性をあまりにも不審だと美鈴が思うのは、彼女から放たれる飢えた獣のような殺気が原因である。
「…………」
そうしているうちに門のランプの明かりに照らされて女性の姿が見える範囲までやって来ていた、女性と言うより少女というのが相応しいあどけなさを残した顔立ちに薄い紫の髪、修道服をアレンジしたような服を纏っている。
「……門番ですか……?」
「そうですよ、ここから先は不審者は立ち入り禁止です。 ですが、大人しく帰るのであれば何もしませんよ?」
油断なく身構えながら警告する美鈴、不要な戦闘は避けるに越した事はないというのが彼女の考えである。
「……そうはいきません、私はこの館の主、レミリア・スカーレットに用があるのですから」
「そうですか……やはり、あなたは……」
自分の予想が外れていれば良かったのだが、やはりそうはいかなかったようだと小さく溜息を吐く。 しかし、レミリアに仇なす敵であれば躊躇はしていられないと美鈴は右拳を握り締めてファイティング・ポーズをとると大声で言う。
「あなたは……ええと~あれですね!? モンスター・ハンターですねっ!!」
「………………はぁ!?」
美鈴が意味不明な単語を口走ったので少女は思わず素っ頓狂な声を上げてしまっていた、ハンターなのは間違いないがモンスターとはどういう事か? ゲームか何かじゃあるまいしどこの世界にモンスター退治を生業とする人間がいるのかと言い返す。
「……え?……あれ?……じゃあ~え~~と……?」
「私はヴァンパイア・ハンターです!!」
大声で言い返しながら、何だろうこのボケボケな門番はと呆れるハンターの少女。
「ああ! そう、それです! ヴァンパイア・ハンターですね!!」
「そうです! 私はこの館の主であるレミリア・スカーレットを退治しに来たんです!!」
そして、すっと前に出した右手には《銀のナイフ》が握られていた。 それが投擲用のナイフだと分かった美鈴は気を引き締める、二人の間合いは10メートル近くはあるがこの少女にとってはすでに攻撃範囲内に違なく、今この瞬間にでも攻撃を仕掛けてこれるだろう。
対する美鈴の戦闘スタイルは徒手空拳による拳法であり、その意味では現状では彼女がやや不利というところだった。
「言っておきますけど、私は紅家に伝わりし一子相伝の暗殺拳、紅魔神拳の継承者ですよ? 帰るなら今が最後のチャンスです」
美鈴は出来るなら撤退してほしいと思いながらそんなハッタリをかましながら一気に踏み込む隙を伺う、一気に懐へ飛び込んでで一撃で勝負をつけようという考えだった。 ハンターの少女は少女でそんな美鈴の魂胆を分かっているのか迂闊に先手をとろうと動く事はしない。
その時に一陣の風が吹き、少女は「うっ……」という声と共に目を閉じた、不運な事に埃が目に入ったのである。それを見逃す美鈴ではない。
「隙ありです! はあああぁぁぁっ!! 必殺【紅魔百烈拳】っ!!!!!」
勢いよく地を蹴って跳ぶ美鈴は一瞬にして十メートルの間合いを詰め、適当に思いついた技名を叫ぶと両の拳での連続撃を繰り出した。
「あたたたたたたたたたたたたたたっあ痛~~~~っ!!!?」
次の瞬間に激しい痛みを感じる美鈴は、自分が背を向けていたはずの〈紅魔館〉の城壁を殴っていたと気がつき驚いた。 そしてすぐにはっ!となり振り返ると、そこには先ほどとほとんど変わらない様子で少女が立っている。
美鈴は自分が少女に向かって攻撃した事は間違いなく、何をどうしたってそれが壁を叩いているなどと普通で考えられるはずもなく、この少女が何かしたに違いないと考える。 ランプの明かりに照らされて佇む少女が得体の知れない不気味な生物に思えゴクっとつばうを飲み込みながらも、その不気味さを振り払うように構えをとった。
「……あなた……いったい何をしたのですか?」
「わざわざ敵に教える必要もないと思いますが?」
「……それもそうですね?……ならばっ!!!!」
叫ぶと同時に身体を沈めてから一気に跳躍し空高く舞い上がった、そしてくるりと一回転すると右足を突き出し少女めがけて降下した。
「【紅魔飛燕脚】っはぁぁぁあああああああああああああっ!!!!!……へ?……ちょっ……ええぇぇぇえええええええええっ!!!!?
やはり適当な技名を叫んだ次の瞬間に美鈴は自分の身体に違和感を感じていた、それが自分の身体が上下反転したのだと分かった時には彼女は石造りの地面に顔面から突っ込んでいた。
「あきゃぁぁぁあああああああっ!!!?…………うきゅ~~~~☆」
妖怪といえでも流石に堪らず白目を剥いて気絶する美鈴をいつの間にか空中に浮かんでいたハンターの少女は冷たく見下ろしていた。
ここで一旦現在の〈幻想郷〉に話は移る。
「……はぁ~~情けないなぁ~~~!」
呆れた顔でそんな声を上げたのは霧雨魔理沙だ、ちょっとした用事で〈紅魔館〉の地下にある〈大図書館〉のパチュリー・ノーレッジに会いに来たところ成り行きでパチュリーと美鈴、そして十六夜咲夜と〈大図書館〉のテーブルでお茶会となったのである。
そこでやはり成り行きで咲夜がどうして〈紅魔館〉でメイド長をしているのかという話題になったのだ。
「仕方ありませんよ魔理沙さん、その時には咲夜さんの能力を分かっていなかったんですから……」
「……それは違うわ、最初はともかく二度目に策もなく突っ込んだ美鈴が迂闊すぎただけよ」
多少はずかしげに言う美鈴の言い訳はパチュリーにばっさりと切り捨てられ「うっ?」っとなる、二度目の突撃が迂闊だったというのは一応は自覚しているようである。
「咲夜の能力、時間を操る程度の能力かぁ……実際やっかいなんだよな、あれって」
その時の戦闘ではおそらく時間を止めてその間に美鈴の身体の向きを変えてから時間停止を解除したのだろう、美鈴を擁護するでもないが実際に分かっていたとしても容易に対処出来るものでもなく、どこぞの吸血鬼のス○ンド使いといい時を止めるというのは本当にチートだようなとそんな風に思う魔理沙。
「この力だけあれば勝てるというものでもありませんよ魔理沙、己自身を鍛える努力をしなければどんな力も宝の持ち腐れになるでしょう」
「むう……」
自身が努力の末に今に力を手にしている魔理沙だけに、その咲夜の言葉には納得出来た。
物語は再び過去へと戻る。
「……美鈴が負けた?」
〈紅魔館〉の主のレミリア・スカーレットが小悪魔からその報告を受けたのは、自室の椅子で寛ぎながら感情のない家政婦が主人公のドラマを視ていた時だった。 襲撃者がレミリアの元へたどり着くより小悪魔の報告の方が早かったのは地の利とでも言うべきか、広い館だけにどこに何があるかすら知らない侵入者より内部を熟知した小悪魔の方が早いのは当然である。
「はい、コテンのパーにやられてました」
「…………」
レミリアはどうしたものかと考える。 美鈴を倒した言うならそれなりに実力はある者なのだろう、それにここしばらく退屈な日々を過ごしていた事もあり自らその襲撃者を迎え撃つのも悪くはない。
何にしても、とりあえず美鈴の冬のボーナスは三割カットは確定である。
(ちょっ……お嬢様ひどっ!!……と言うかそれでその年のボーナス少なかったんですね!)
「そうよ、うふふふふ♪…………じゃなくて! なに時空を超えて過去シーンに話しかけてくるのよっ!!?」
愉快そうに笑ってみせたレミリアは、すぐに自分がした事に気がつき大声で時空を超えた先にいる美鈴にツッコンだ、その彼女に小悪魔が「……いったい誰と話しているんですか?」と怪訝な顔をし尋ねるのに対し「……何でもないわ」と咳払いをした。
「……と、とにかくそうね、パチェはどうしているの? 偶にはあの子にも運動をしてもらいたいわね?」
誤魔化すように言うレミリアに小悪魔は困ったような顔になった。
「……はぁ……パチュリー様は今朝から風邪を引いて寝込んでいまして……」
「…………は? 風邪?……何で……!?」
「はい、ここ最近パチュリー様はずっと図書館で夜更かしして本を読んでいまして……それで……」
レミリアが身体をわなわなと震わせるのは申し訳なさそうに言う小悪魔に対してではない。
「あの子はぁぁぁああああああっ! だからあれ程冬の寒い時期は夜更かししないで暖かくして早めに寝なさいと言ったののぃぃぃいいいいいいいいいいっ!!!!」
一瞬怯えたようにビクッとなった小悪魔は、レミリアの怒りが自分に向けられてるのではないと分かると安堵した顔になり、それから「そんな事を言ったのですかお嬢様……」と小声で呟いた。
幻想郷物語でも親友であるレミリアとパチュリーではあるが、時折小悪魔には予想もつかない事をしている二人であり、そんな二人に小悪魔は親近感を感じていてこういうのも悪くないと思っていた。
「……じゃあ、フランは?」
「今日もと言いますか、相変わらずご自分のお部屋から出てこず……あ、それでも三時頃に厨房につまみ食いをしにいらした時に”今日は大神官を倒しにいくわ”とおっしゃっていたような……」
予想通りと言えば予想通りの答えにレミリアは「あ~そう……」とだけ呆れ顔で言う、大神官云々はよく分からないがどうせゲームのボスキャラか何かなのだろう、そういえば少し前に国民的RPGの二作目を買ったとかどうとか聞いたようなと思い出す。
働けとか勉強しろとかは言わないがゲームオタの引き篭もりの妹というのは吸血鬼としてどうかと思うし、いい加減に姉としてどうにかするべきなのだろうかと真剣に考える。
もちろんゲームが悪いとは言わないがそれも程度の問題で、七百年近く部屋に引き篭もりの生活という廃人というレベルまで達しているのが問題なのである。 フランドールも誇り高いスカーレット家に相応しい吸血鬼になってほしいという姉としての希望もある……と言うか、そもそもゲームオタの引き篭もりと化した身内の将来を心配しない者は普通はいないだろう。
そんな風に考えていて、レミリアはふと何かを忘れているような気がした、何だったけな~?と首をかしげたまさにその時にレミリアの部屋のドアが勢いよく開かれる。
「……見つけましたよっ!!!!」
「しまった!? 侵入者の事を忘れていたわっ!?」
そこでやっと自分達が何をしていたのか思い出したレミリアと小悪魔だった。
レミリアが進入したハンターと遭遇した時、地下の自室でフランドール・スカーレットも恐るべき強敵と戦っていたのを〈紅魔館〉の誰も知らない。
「……ろしつはくばうじゅあり……と」
テレビの画面を見据えながらフランはコントローラーを使い最後の言葉を入力し決定ボタンを押す。
「……てぇぇええええっ!! だからなんで”じゅもんがちがいます”なのよぉぉぉおおおおおおおおっ!!!!」
すでに何度目にもなる叫び声、この国民的RPGの二作目はまだバッテリーバックアップを使ったセーブ機能を有しておらず一度中断し、再開するためには”ふっかつのじゅもん”と呼ばれるパスワードを入力する必要があるのだが、これがやたらと文字数があるのである。
そして当然だが一文字でも違えばゲームを再開する事は出来ない。
「ちょっと~~! いったいどこが間違っているっていうのよぉぉぉおおおおおおおおっ!!!!」
自分で書いたメモをフランは見直すがやはり間違いはないように思える、そうなると前回中断した時に書き写したこのメモ自体が間違っているしかない。 フランは頭を掻き毟りながら「うきぃ~~~!!!」と怒りの声を上げるが八つ当たりにゲーム機を壊すというような事はしない、ことゲームに関する事には信じられないくらいの忍耐力を発揮するのが幻想郷物語のフランドールだった。
「こうなったら、とにかく間違ってそうな箇所をあらいざらい試していくわよっ!!!!」
すぐにメモを見直し、自分が書き写すときに間違えていそうな文字を探していく。 そしてそのフランの戦いは一晩中続いたと言う……。
いきなり部屋に押し入って来たハンターの少女はレミリアの姿を見つめるなり《銀のナイフ》を構えた、レミリアもすぐさま身構え、そんな主の後ろに小悪魔はちゃっかりと隠れた。
「……うっかり忘れたわ……じゃなくて、思ったより早かったわねぇ!」
「当然ですよ! レミリア・チュカーレットっ!!!」
「噛んだっ!!?…………え!?」
次の瞬間にハンターの少女は忽然と消えていた、素早く視線を巡らせその姿を探すレミリアの耳に再びバタンとドアを開く音が聞こえる。
「……当然ですよ! レミリア・スカーレットっ!!!」
「テイク2!?……って言うか、私のセリフは跳ばした!?」
ハンターの少女はその声に「……あ!?」という顔をした。
「テイク3いきますか?」
「いかんでいいわぁぁぁああああああああああああっっっ!!!!!」
絶叫しながら、いったい何なのこのボケボケ娘はと思った。 確かにただならぬ雰囲気はあるし美鈴を倒したのであれば実力はあるように思う、だがこの数度の言葉のやり取りでレミリアはそんな事を忘れそうになる程に脱力していた。
(いや~、お嬢様と咲夜さんてこのころからすでにナイスなボケツッコミなコンビだったんですねぇ)
「こら美鈴、ボケツッコミ言わない!!……て、だから時空を超えて過去シーンに割り込むんじゃないわよぉぉぉおおおおおおおっ!!!!!」
レミリアが時空を超えてツッコミをしているとは想像も出来ないハンターの少女は彼女の奇行に不思議そうな顔をした、そのハンターの表情に気がつき咳払いするレミリア。
「……ゴホン。 とにかく、この私、レミリア・スカーレットに挑む勇気は褒めてあげてもいいわ。 でもね、人間風情が私に勝てると思わない事ねぇぇぇぇええええええええええっ!!!!」
レミリアの目がカッと見開かれ血の様な紅い光を放った、同時に恐ろしいほどの殺気もまた放たれて背後にいる小悪魔も思わず身体を震わせていた。 そんな眼光と殺気を受けてなお平然としているハンターの少女を見て、そうじゃなくちゃ面白くないわねとレミリアが思った次の瞬間に少女の身体が糸の切れた人形の様にパタンと倒れた。
「……へ?……ちょっ……何? いきなり……!!?」
レミリアが只者ではないと判断した相手が殺気程度で倒れるはずはないが、しかし彼女はまだ何もしていない。 わけが分からずにいるとハンターの少女の消え入りそうな声が聞こえてきた。
「…………いた……お腹空いて……もう……限界……うきゅ~☆」
「………………は?……はい~~~~!?」
一瞬我が耳を疑い背後の小悪魔を振り返って見たが、彼女もまた唖然とした顔をしていたのだった。
白いテーブルクロスの敷かれた食堂のテーブルにつき、レミリアは対面に座る少女、正確にはその少女の作り出した食器の山を呆れ顔で眺めながら紅茶を一口啜る。
「……て言うか、一週間も何も食べてないって……あなたはいったいどんな生活をしてるのよ?」
空腹、それがハンターの少女がいきなり倒れた理由だった。 〈紅魔館〉に押し入って来た敵ではあったが何となくそのまま捨て置くのも気の毒な気がして妖精メイドに食事を作らせたのだが、この少女はすでに五日分くらいの食料を平らげていた。
「あなた達吸血鬼がハンターにどんなイメージを持っているのか知りませんが、これでもいろいろ大変なんですよ?」
当然だが、ヴァンパイア・ハンターは吸血鬼退治の依頼を受け報酬を受け取る事で生計を立てている、逆に言えばどんなに腕がよくとも退治すべき吸血鬼がいなければ開店休業状態、もっと言えばただのニートでしかない。
そして現代では吸血鬼もずいぶんと大人しくなり滅多に人は襲わなくなっていた、人を襲わない吸血鬼に退治の依頼を出す者がいるはずもなく、そのせいでハンターの数は近年激減し残った者達もアルバイトでもしないと今日の食事にも困るというありさまであるのが現実なのだ。
「…………それは何と言うか……」
吸血鬼としては何とも複雑な心境である、それと同時にこの少女の少し興味をレミリアは持った。
「……なら、そうねぇ? あなた、私の下で働いてみる気はない? メイドとして」
わざとらしく嫌らしげな笑みを浮かべてそう提案する。
「な!? 何を言うのですか!? 私はこれでも代々ヴァンパイアを狩ってきたハンターの一族、それをよりにもよって吸血鬼の元で働けなどと……!!!」
「住み込みだから三食部屋つきで、もちろんお給料も出すけど?」
「……何なりとお申し付けください、お嬢様!」
「……変わり身早っっっ!!!?」
部屋の隅で待機していた小悪魔が思わず声を上げた、レミリアも少々意外そうにしているのはもう少しは粘ると思っていたからだろう。 しかし、このハンターの少女にとっては三食部屋付きで安定した収入というのはまさに夢のような話だったのである、それにくらべれば代々続いたハンターの家系という矜持など安いものであった、それ程に生活に困っている人生を送ってきたのである。
「うふふふふふ、決まりね? 今日からあなたは我がスカーレット家のメイドよ」
そう言って笑うレミリアの顔は新しい玩具を手に入れた子供のそれだった。
こうして、後に十六夜咲夜と名づけられる事になる〈紅魔館〉で唯一の人間のメイドが誕生したのだった。 咲夜はやがてめきめきとメイドとしての才能を開花させてメイド長へと出世し、レミリアからも絶大な信頼を寄せられるようになる。
そして彼女の天然ボケボケさは、レミリアのツッコミの才能にも更に磨きをかけていき、やがて引っ越す事になる〈幻想郷〉でツッコミの達人として名をはせる事になるのだが、それはまた別の話である。
「……って!? ちょっと!! 誰がツッコミの達人なのよぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおっっっ!!!!!?」