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虚無なありきたり 〜別乾坤奇譚〜 ☆かんたんの枕☆  作者: 犬冠 雲映子
しし虫はここにはななきししらははかしみにしづがとにゆきてなきをれ
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よいこ よいきつね い ね

「あーあ、また仲間はずれにされちゃった……さみしーなあ……」

 少女は呟いて、区別される世界から弾かれた。日本には古来から万物に霊や神が宿るとされてきた。

 今だけは無効だ。

 どこでも溶け込める性質を持つ『サムサーラ』はどこにもいる。春夏秋冬、昼夜、そうしていつなんどき、どこでも。

 ある意味、阿字母(あじぼ)よりもタチが悪い類いであった。

 ウイルスか、細菌の違いに近いか。

 ともかくサムサーラの第一眷属である綾彼方八名比丹羽(あやかなたやなひには)はため息をつくと、フワリとメイド服をたゆたわせ無をさ迷う。

「多多邪の宮もおバカさんだなぁ。誰かになれないから(・・・・・・・・・)、いけないのよ」

 はあ、と再び溜息をつき、脳裏に白い毛の束を浮かべる。生命体の生と死を超越する部類の塊。あれを取り込んでしまえば──。

「ああ、ワガママはいけないわ。お母さまに怒られてしまうもの」

 時間は長いのだからゆっくり侵食していけばいけばいい。

「その考え、いいねぇ。もらっちゃお〜〜~」

 不意に耳元で多多邪の宮の賛同が聞こえた気がした。焦り、振り返るが誰もいない。

「嫌だ……あんなヤツの幻聴を聞くなんて」

 どうやら彼女は腹違いの兄弟の第一眷属を嫌っているみたいだった。

可愛い(自画自賛)

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