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虚無なありきたり 〜別乾坤奇譚〜 ☆かんたんの枕☆  作者: 犬冠 雲映子
しし虫はここにはななきししらははかしみにしづがとにゆきてなきをれ
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きれいな けしき を しらない

「あちら側──彼岸、あの世、黄泉に何があるかなんて、誰が隅から隅まで言える?」

火の海?極楽?それとも。

「個々の想像の産物に過ぎない」

「私はね。舞台裏のまっくらな闇に行くようなもんだって考えてる」






パーラム・イターは暇そうに泥まみれになった彼岸花を手に取り、なぎ倒された木々をみやる。大洪水が起きたのち、全てはめちゃくちゃになった。

生贄も、信号機もどこかへ行った。

破壊があるから、また新しいものを作らなければならなくなる。

「パーラム。次はどんな景色にするんだい」

人面獣の至愚が尋ねてきた。

「そうだなぁ〜〜~。私は綺麗な風景を見た事があまりないからな」

「彼岸花が可哀想だ」

「じゃあ、彼岸花だけ生やしておこう。……」

あの、隠し神のためだけの空間は災害により破滅した。それは良かったのかもしれない。未練もろとも残酷に流されたのだから。

指を鳴らすと、彼岸花だけの世界になる。空はない。ただ地面に彼岸花だけがはえている。

「変な世界だねえ」

「はは。面白いだろー」

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