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白色殊勝の辰狐王の天女子

 印猫 我無比女は阿字母の第二眷属であった。言うなれば頂点である白色殊勝(びゃくしゅしょう)辰狐王(しんこおう)、多多邪の宮──麻宇汝旴愧堕焚邪命まうなあさはたたやのみことの下の使者だ。


 その下は四人の王子とも称された。


 第二眷属として強大な力と地位を有していた。かつては天女子とも呼ばれた。その他にも人間たちに様々な神として解釈されていた。

 彼女は祖と眷属の繁栄を位置づける役割を果たし、何千年もその課されたものを遜色なくこなしてきた。


 脱落する眷属たちを食べ(・・)、または生み出す。尾を飲み込む蛇の如く、死と生を循環させる者。

 彼女が眷属を生み出す異能を有し、他の者たちが共有し、使役する。無くてはならない、それが印猫。




 頂点が神託を下し、そうして創造と破壊のサイクルがある。




 無害そうな少女の見た目と従順な付き人を二人従え、高次元の神言(かんごと)を受け取り──多多邪の宮をサポートする。本来の姿はそうだ。


 だが、最近(・・)は目に余る。己の傘下を増やしすぎていた。

 何を考えているか伺えぬ言動は承知していたが、不用意に眷属を増やすとバランスが崩れ、阿字母の存在が周知されてしまう。


 存在が再び此岸に知れ渡れば敵対勢力らが黙ってはいないだろう。敵対勢力の一つ、腹違いの兄弟──善狐(よいこ)が許さない。肉親により負かされ、一度表舞台から引いたのだから、これ以上リスクは冒したくはない。



 5使者の者たちは印猫の傾倒を危ぶんではいたが本腰を入れていなかった。

 ──それがいけなかったのか?



 分からない……時すでに遅し、だから。バティは自問自答する。誰にだって口に出さぬ毒々しい感情がある。

 自らにもある。だが、五体の使者にはそのような私情は無用なのだ。


(阿字母さま。なぜ我らに心を残したのですか)

天女子の読み方が分かりません。

あまじょし?てんじょし?

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