表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚無なありきたり 〜別乾坤奇譚〜 ☆かんたんの枕☆  作者: 犬冠 雲映子
パーラム姐さんと話しをする者たち
51/67

ゆめ マクラちゃん

 多多邪の宮はあれを苦行と思っていない。彼は人の心を理解しているようでしていない。

 パーラムはドサリ、と草原に何かが落ちたのを見遣り、ため息を着いた。

「──あ、パーラム先輩!」

「また来たのか? 懲りないヤツ」

「また? ワタシ、またって? 前もきた事あるんですか?! どーして多多邪の宮さんに言ってくれないのー!」

 ピーチクパーチクとリクルートスーツ姿の女性は喚いた。

「夢を見ている間なんてそんなものさ」

「夢っ。マクラちゃんは夢を見ませんよっ? どゆこと? ええ?」

「無意識に夢を見ているんだ。アンタらもな」

 それだけ言って、テーブルクロスの上に置かれた茶をまたすする。

 説明してやるのもめんどくさい。

 尾先ヶ 間蔵はおちゃらけているが、中身も馬鹿だからだ。

「パーラム先輩。それなんですか?」

「毒だよ。キョウチクトウを煎じた特製のお茶だ」

「ええー、毒も飲めるんですねー? キョウチクトウ? へ〜! すっげ」

「あんたも飲んでみたらどうだい?」

 すると間蔵はうーん、と考える。この世の者でない部類が人肉意外に食べられようか。その他は無味無臭なのではないか。

「飲みます!」

「いかれてるなあ」

「マクラちゃんですから」

 ぐびぐびと飲み干してみせるも、彼女には手応えがなかったらしい。

「ぐあ〜〜。修行不足みたいです。あ、あの、パーラム姐さん! 今度、乎代子さんにお会いしたいんですけど」

「乎代子? 何で?」

 矢継ぎ早に言われ、眉をひそめつつもパーラムは心外な言葉に耳を傾けた。

「だって乎代子さんとパーラム姐さんは似てますし、それに」

「アイツと私が? まさか! 似ているとしたら、イヨ子だろうよ!」

「イヨ子? 誰ですその女」

 鋭い目つきで言い寄られ、馬鹿らしくなる。コイツはこうもヤキモチやきなんだろう。

「良かったな。イヨ子はもう死んでるよ。そうだね、私のファンになりたくて、最後は刃物を持って刺してきた。そういうヤツだった」

「親近感が湧きますね〜。そっかあ、イヨ子さん、苦しいだろうなぁ」

 さっきまで誰だ、とか言っていたくせに。

「苦しい?」

「多分、ファンになれなくて恨んでますよ。ずっと」

 尾先ヶ 間蔵はニタリとして、手品師のように茶が入ったままのカップを渡してきた。

「無毒の茶じゃなくて、ホンモノをくださいね♡次があったら!」

題名がおかしかったので(汗)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ