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虚無なありきたり 〜別乾坤奇譚〜 ☆かんたんの枕☆  作者: 犬冠 雲映子
とこはるなつふゆのひび サイカイ
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がわみて シ あわせ

「印猫さま、私は本当はこの鎖を簡単にちぎる事ができるンですよお。でもそれをしないのは、アリーさんが優しいからです」

 印猫さまが無邪気にカラカラと笑う。

「嬉しいですか? 私もうれーしです。アリーさんは死ねない私をどうにかして、殺めてくれようとしたんですがあ。できなかったンですって。でも、もう、私、印猫さまがいるから怖くないです」

 ドロドロに溶けた手が彼女の頭を撫でる。柔いものを撫でるように。

「私は今、一番幸せな人生を歩んでいるのかもしれないですう」

 スコーク ナァ〜ごの中で、四つの人生がある。

 三つの人生は死んでしまい、もう触れられない。なのに自分自身は生きているのだ。

 人間であったころの、勉強が全ての家庭に生まれ、落ちこぼれとしてののしられ、外では虐められた人生。借金地獄になり、両親から捨てられ、その人生は死んだ。

 裏社会で頑張って金を稼いだ人生。すぐに死んだ。能無しで、死体を何体も処理させられて。死体は話さないから、これで良いのだと言い聞かせていたが、印猫(いんびょう) 我無比女(がむのひめ)様が腐敗した人生からお救いしてくれたから。

 そうして該当しない軍団──または無該当化した者たちになって、お近づきになろうとして捨てられた。

 死んで、死んで、また死んで。

「アリーさんはまた死なすんでしょうか。ワタシ、死んじゃうノカナア。まあ、いいや、いいや、どーでも、いいんだあ」

 椅子に腰掛けたまま、ヘラヘラ笑う。外に出されたら、この人生は死ぬ。

 その時は印猫さまはいるのだろうか?

「幸せ、し、しあわ、幸せだなー、あ」

 ヘラヘラ笑って、それ以上は思考停止し、ボンヤリする。薬品の臭いが己を消してくれる。

「寝れたら良いのに、ナ」

私のおばあちゃん家がある地域の山へ登っていく途中の神社に神様は鏡?という文字がかかっていて、神様は自分の行いを映し出す鏡なんでないか、と私は思いましてね。

そういう考えが根底にあります。

神様がいるかいないかは別にして、自分の行いには気をつけていきたいです…(?)。

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