【激短/読み上げ非推奨】どうやら青炎から始まる色魔法ブームは一過性のようです。(=^_^=)
青い炎に驚くテンプレ展開がありますが、あれを見て周りの人たちは、きっとマネしようとするはずに違いありません。巻き起こる色魔法ブームに乗り遅れまいと我も我もと冒険者たちは名乗りを上げます。
いったいどんな色魔法が考えられるでしょうか、とAIに聞いてみたところ、色に紐づくイメージから想起したアイデア中心でなんか違う感じでした。
色付き魔法の設定と世界観とキャラとプロットをAIに投げてちょいちょい弄ってみました。
それはよくある物語の始まりだった。
ごく普通の少年が、異世界に召喚される。目覚めた彼は、自身の秘めたる才能を知る。放たれた青い炎は、空気を震わせ、周囲の魔物を焼き尽くした。
誰もがその力に驚愕し、こうつぶやく。「なんて美しい青い炎だ!」その一言から、ブームは始まった。
「ただの火じゃ目立たないだろう? このダークサイドな紫の雷で、ギルドの依頼をかっさらってやる!」
「見てくれ、この黄色い水魔法を! 浄化魔法だと勘違いされても、俺の美学は譲れない!」
「俺は茶色の土魔法、ウーズ魔法だ! 知名度を上げて、いつか最強の魔法使いになってやる!」
「本当の強さは誰にも悟られない! 俺の魔法は透過する具現魔法、無色のインビジブルクロスだ! 目にもとまらぬ動きで、誰も追いつけはしない!」
「天頂に掲げるは一対のトリニティ! そして白地に赤茶色と焦げ茶色の三色魔法こそ、正に至高ッ!」
魔法使いはこぞって、実用性よりも見栄えを重視するようになった。冒険者ギルドはそんな彼らの熱気に乗り、前代未聞の色つき魔法大会を開催する。
様々な色の魔法が飛び交う中、ひと際注目を集めた男がいた。その名はフィッツジェラルド。彼の魔法は、目に鮮やかな青い炎魔法。しかし、彼のあだ名は青髭。その名の通り、剃り跡が青々と残る顔は、魔法の美しさとは裏腹に、嘲笑の的となった。
「おいおい、青髭が青い炎魔法かよ、見た目と一緒じゃんか!」
「お前もしかして、剃り残した髭で魔法使ってるのか?」
そんな揶揄にも動じず、フィッツジェラルドは淡々と勝ち進んでいく。そして、決勝戦。
「青髭の魔法はただの炎魔法! ようは猿真似だ、相手にならないな!」
対戦相手がそう言って高笑いする中、フィッツジェラルドは静かに魔法を構えた。放たれたのは、彼の代名詞である青い炎。しかし、それはただの炎魔法とは思えないほどの熱量を放ち、対戦相手の魔法をかき消しながら襲い掛かる。
対戦相手は、迫りくる熱波に顔を歪める。「なんだ、この熱は……!?」
気づいた時には、勝負はついていた。会場の床は溶け、金属製の鎧は飴細工のようにぐにゃりと曲がっていた。フィッツジェラルドの勝利に、観衆は言葉を失う。
フィッツジェラルドは静かに口を開く。「……炎魔法ではない。これは光魔法だ」
彼の放った青い光の正体は、100,000度を超えるプラズマだった。
その日を境に、色つき魔法ブームは嘘のように収束した。フィッツジェラルドの魔法は、実用性のない見せかけの魔法に終止符を打ったのだ。
色つき魔法大会が再び開催されることは、二度となかった。フィッツジェラルドの青いプラズマは、そのあまりの破壊力から、二つ目の名を残して人々の記憶から消えていった。
彼の新たな二つ名は、蒼のフィッツ。
見た目だけの魔法使いは姿を消し、人々は再び、己の力を磨くことに専念するようになった。
10000度、という数値は黒体放射というやつを根拠にしています。そこまで行くと眩しすぎて青なのか白なのか肉眼で区別できないと思いますが。(アタリマエ)
blenderでは黒体ノードというものがあり、数値(摂氏?)を入力すると対応した色(blender定義のARGB、恐らく実数)を出力します。オープンソースなので、解析してプログラムコードに起こしたものを公開しているサイトもありました。内容的には実数テーブルの補間のようです。
geminiによると、物理学的にも厳密な物だとか。再現して確認する手段を持たないので、とりあえず、その通りの設定を流用しました。