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異世界早々無限に続く道ってマジですか!?

さっきまでの薄暗い部屋とは反対に白く清潔感溢れるひろーい道を人混みについて行きながら進む___


「うわぁ……綺麗、まるでお城みたい……」


きょろきょろと周りを見ていて気づいたことがある。改めて見てみると男女共々、どこかしら特徴的な見た目をしている。さっきの金髪美少女は瞳の中に花模様があったし、あのメガネ優等生は内側の髪色が青くなっていた。染めたとかコンタクトっていう可能性もあるけれど急遽飛ばされた異世界転移にしては偶然がすぎる…もしやアタシも何処か特徴的な見た目をしているのだろうか?心躍るファンタジー要素にわくわくしながら周りをきょろきょろと見渡し、姿を確認できるものを探していると突然人が行き詰まった。


すると老人がふわっと綿菓子のようにかろやかに身体を宙に浮かせみんなに話し出す。


「ふぉふぉふぉ、これからお主らの固有スキルや戦闘力…魔力量を鑑定しようと思うのじゃが……お主らそういうの大好きじゃろ?鑑定する順番は__早い者勝ちじゃ!!」


老人が話終えると同時に今までの不安や戸惑いを持っていた人達が一斉に走り出した。


「え?えっ!?えぇ!?」


突然の事で完全に遅れをとってしまった。なんでみんなそんな適応力高いんだよ…!あ、こんなことを考えている暇は無い。と全速力で走り出した___が!


_____はぁっはぁっ……


「どんだけ長いんだよこの道~!普通に過ごすなら面倒くさすぎるよねこれ!?」


驚く程に長い。必死に息を整えようと、膝に手をついた。


__もうアタシが全速力でみんなに追いつく可能性は既にゼロに等しいだろう……でもさすがに1番最後は嫌すぎる、みんなの視線浴びまくりでちっぽけな能力だったら異世界満喫できないよもう!!


ひとりでウダウダ考えていてもしょうがない!と先を見つめると…さっき会った金髪美少女ちゃんが、高く括った綺麗な金髪を揺らしながらゆったりと歩いていた。アタシは金髪美少女ちゃんに追いつこうと数少ない体力を削って追いついた。


「やっほー!さっきぶりだね、きんっ」


急いで口を塞いだ、勝手に心の中で金髪美少女ちゃんと、呼んでいたがリアルでそう呼ぶのはいささかどうかと脳内で議題に浮かぶ。


「お、さっきのやつじゃん、やっほー。んで、えっと…きん?」


「き、きん…きん……その金髪綺麗だなーっと思って!?」


必死に絞り出した誤魔化し、意外と上手に誤魔化せたんじゃなかろうか?誤魔化しの天才だと心で授賞式をあげる。


金髪美少女は綺麗な髪を乱雑につかみ、なにか悩むような表情をすると口を開いた。


「いやぁ、それが不思議でさぁ。私純日本人だし、染めてもないのにこの世界に来てから金髪になってんだよねー。」


アタシは鼻をさすり、あの有名な見た目は子供頭脳は大人な名探偵かのようにピシッと指をさして答えた。


「それはズバリ……異世界転移の副作用です!!」


「まじか……!?あんた、なんでそんなことを知って……」


「知らんけど」


「知らないのかよぉ……」


金髪美少女ちゃんは項垂れるようにして下を見た。


「あっ、にしてもあんた名前なんて言うの?」


「え?」


「これから長い付き合いになるだろうし…今更だけど名前教えくれよ。」


「あ、えっと!私の名前は来栖 陽彩(くるす ひいろ)。あらためてよろしく!」


まさか金髪美少女ちゃんの方から聞いてくれるだなんて思ってもみなかった。


「きんっ……じゃなくて貴方はなんて言う名前なの?」


慌てて手で口を塞いだ。また間違っていいかけてしまった……でも名前を教えてくれれば祝金髪美少女ちゃん呼び卒業!


「きん…?私は柚月 日葵(ゆずき ひまり)気軽に陽葵でもなんでも呼んでくれよな!」


陽葵ちゃんはアタシの手を握り物凄い勢いでぶんぶんっと握手する。


「わ、わぁぁぅ!?腕もげる!!異世界そうそうもげちゃうよ〜!」


「ぷははっ!!あんためっちゃいい反応すんなぁ〜、異世界友人第1号としてよろ〜!」


私の反応に大満足したのかやっと手を離してくれた。


「友人第1号……」


なんとも素晴らしい響き……異世界でも友達作れたよ…お母さん!心がぽかぽかして和やかになれる…


「てか、話しすぎたな……そろそろ行かないと取り残される説ある?」


「うぇっ!?確かに……」


周りを見ても時間を確認できるものや術がない。これは異世界早々遅刻?してしまう?!


「日葵ちゃんっ急ぐよ!!」


アタシは日葵ちゃんの手を勢いよく掴み、また全速力で終わりが見えない通路を走って行った。


____しばらくすると、さっきまで全速力で走っていた人達が困ったように集まっていた。


「あれ?あんな全速力で走ってたからもう少し先にいるかと思ったよ。」


「意外とみんな体力ねーんだな?あんな初っ端からダッシュしたらそりゃ疲れるか!」


「いえ、非常事態が起こったのです。」


突然話しかけてきたのは、あの時の美形メガネっ子だった。


「非常事態……それってどういう…?」


なにかファンタジー的心躍るドキドキ展開来ちゃったのか!?


「えっ、てかあのじいちゃんどこいった??」


「それがあのご老人は、いつのまにやら見当たらなくなったのです。非常事態については…そうですね。あなた達いくらなんでもこの通路長すぎると思いませんか?」


「うん、すっごく長くて疲れたよ。身も心もヘトヘト〜」


手で風をはたき、火照った身体を少しでも冷まそうとする。


「おう、それがどうした?異世界だしこんなもんかなーって思ってたんだけど。」


「異世界なんだと思ってるんですか……不便すぎるでしょう。知っての通りワタシ達は貴方達より先に走っていました。ですがしばらくすると、いくら走っても似たような光景ばかりになり、一向に目的地に着きません。なのでまさかとは思ったんですが…ポケットに入っていたハンカチを端に落としてみたんです。」


美形メガネっ子は、スカートのポッケから緑色でシンプルなハンカチを取り出しアタシ達に見せる。


「__そのまさかでした。ワタシ達がまたしばらく走った後に、もしこの場所がループされているならと、ハンカチがあるであろう場所に行くとしっかりありました。」


「え、それって…ワタシ達この無限に続く道に閉じ込められたってことですか?」


あの老人が言っていた“好きそうなこと“とはこの事だったのだろうか?いや、ちがう。しっかりあの時鑑定すると言っていた…ならなんで?


「分かった!第一の試練に違いない……」


陽葵ちゃんは先程アタシがしていた見た目は子供頭脳は大人、な名探偵かのようにピシッと指を刺して名推理とでも言うかのようにドヤ顔で言った。


「え、第一の試練?…ですか、そんな突然?ファンタジーすぎませんか…」


「さっき言っていた“早い者勝ち“は体力や足に自信がある人が有利なんじゃなくて、“平等に“頭がいい人達も勝算があるよって言うことだったりとか……?」


ならアタシ的にはさっさと鑑定して欲しいんだが!!私の名推理に美形メガネっ子は感服したのか目を見開く。


「それなら有り得ますね、意外と話が通じる人で良かったです。貴方、名前は?」


意外とって言ったなこの子?ん??当たり前なんですけど……?


「あ、私?私は柚月日葵~!気軽に陽葵でもなんでも……」


美形メガネっ子は意気揚々と話す日葵ちゃんを遮り……


「いえ、貴方では無いです。貴方の名前はよぉく知っていますよ?学年1問題児の柚月さん?」


「えっ?あんた私の事なんで知ってんの!?」


はぁ……っとため息が聞こえてくるぐらいの呆れた声でなんやかんや言いつつ律儀に教えてくれる。


「同じ学年なんですがね……ワタシの名前は伏見 透子(ふしみ とうこ)これから共にするでしょうし、お二人共。よろしくお願いします。日葵さん貴方は知らないと思いますけれども、生徒会の副会長ですね。覚えといてください。」


垂直に綺麗な礼を見せる透子ちゃん……丁寧すぎて恐ろしいよ。これ、私も番だよね?次……


「私の名前は来栖陽彩、好きなように呼んでね。よろしく透子ちゃん!」


負けじと私も完璧な礼を見せる、すると透子さんのメガネがずり落ちる。


「ふっ、なかなかやりますね、ワタシ礼儀正しい子は好きですよ。あなたとは仲良くできそうですね。」


透子さんは握手を求めてきた。アタシと透子ちゃんは謎に絆が深まったのであった……


「……私も混ぜろよ〜っ!!」


勝手にそんなナレーションをつけていると、我慢の限界を迎えた日葵ちゃんは、アタシ達に猪突猛進をしかけてきやがった。アタシと透子ちゃんはドミノ倒しのように倒れたのであった……

めっちゃ期間あいちゃいました!不定期な所があります……すみません!

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