消えた子供
まあ、気にせず進もうか。
「美奈さん!やっぱり、モンスターが多いですぅ!」
「大丈夫!このまま、強行突破するよ!」
私達はずっと走って進んだ。
やっと私達が入国審査?を受けた場所が見えた。
「あそこに人はいると思う。だから気をつけて行くぞ。」
「了解!」
あれ?気をつけて行くって言ってたのに、紫乃突っ込んでない?
やば!
人が出てきた!
もう!突っ込むしかないか!
莉久が暴風を起こし、目隠しを作る。その間にカメラっぽい物を私が破壊。
そのまま、階段をみんなでかけ登った。
行く時、扉壊しちゃったからね。
閉めようがない。
教会の外に出て後ろを見ると追っ手はいなかった。
「危なー。」
「疲れましたぁ。」
「みんな、居るかー?」
何人か怪我をしているけど、軽傷で、大丈夫みたい。
ただ、
「莉久。子供って町にいなかったの?」
そう。子供が居ないのだ。
「いや、10人くらいの子供はいたはずだ。」
「そして、トモリ村に向かった女の子を除いて9人?そんな9人が一気に姿を消すことがある?牢屋にはいたの?」
村の人達は頷き
「私達が牢屋を脱出するときからみていないですね…。」
「地獄に取り残されてることはないと思うけど。」
なんか、嫌な予感がする。
その時、1人の女性が声をかけてきた
「あの、トモリ村に向かった女の子って6歳くらいの子ですか?」
「はい。そうですが。」
「よかった。家の子なんです。」
「それは良かったです!トモリ村の親戚の家に居ますよ。」
「ありがとうございます!」
1人は無事にトモリ村にいると思うし、あの女の子の親が居場所が分かって安心したように、他の親も安心したいはず。
探さないと。
でも、
「莉久はどうするの?莉久の目的であった村の人達はほとんどの人が帰ってきた。だから、このまま旅を続けるか、町の人達と帰るか。」
「うーん。俺としては着いて行きたいが、町の人も守らなければならないしな…。」
「莉久様。行ってください。」
「でも…。」
「私達は団結して、軽いモンスターくらいなら倒すことができます。だから行ってください。」
「……分かった。ただ、冒険者などを雇ったり、何かあれば、俺を頼ること。それだけは約束だ。」
「了解しました。行ってらっしゃいませ。」




