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カゴーム男爵
進んで行くと
「前から、モンスターがぁ!」
「ねえ!誰か村の人の中で戦える人はいないの!」
「……」
「いないのね!玉炎!」
前に玉炎を打ちながら進んでいく。
ただ、
「モンスターが多いな!!」
「ほんっとうにそれ!」
「ただ、出口は近いですぅ!」
このまま強行突破していくとまた、あの平地に出た。
そして、1人誰かが立っている。
「おやぁ?あなた達は針の山に囲まれて困っていた人達じゃあないですか。」
「この気配は…。」
「そう!私はあなた達を連れ去った者!カゴーム男爵です。」
鬼の角が生えた、人間。
強そうではある。
「そう。なら、美奈と」
「紫乃ぉ!」
「「が相手をするわ!」」
「2人で、私の相手を。舐められたものですね。そこの男はよろしいので?」
「莉久さん。分かっていますかぁ?あなたは村の人を守るんですよぉ。」
莉久は納得してなさそうな顔をしながらも
「…分かった。」




