莉久の訳
「えっと、つまり2人とも莉久でいいんだよね?」
「まあ、そうだな。」
「とりあえず紛らわしいから新しく現れた方を莉久Aと呼ぶね。」
「分かった。」
「なぜ、莉久は2人居るの?」
「俺は未来から来たんだ。」
「なぜ?」
「俺の世界では美奈が死んだ。紫乃を庇って。その時美奈の残してくれた言葉、弱点とともに時の神が封印された使役カードを残した。そのカードを使い過去にきたんだ。」
紫乃は未来での運命を知り、俯いてしまった。
今の自分ではないとはいえ、未来の自分が美奈を間接的に殺したと知ったら誰でもそうなるだろう。
「なるほどね。んで、過去の私を助けたら未来の私も助かるかもしれないと。」
「でもなんで莉久Aがきたんだ?紫乃でもいいはずだろ?」
「もし、この世界で美奈を助けることが失敗し、未来と同じことが起こったら傷つく。紫乃は気を失ってて美奈が庇ったんだ。紫乃には俺を庇って美奈が死んだということにしている。」
「そういうことか。」
「で、莉久Aはどうやって帰るの?」
「時の神をまた呼ぶつもりだ。」
「ふむ。ならこれをあげるよ。絶対未来の私は知らないはず。」
と言ってメモを渡された。
「あとこれもさっきの反応的に″暴風炎脚″を知らないでしょ。これやり方だから。」
と言い、またメモを渡された。
「ご、ご無事でぇ。」
と紫乃に言われ、時の神を呼び出した。
「本当に帰るんじゃな?」
「あぁ、もちろんだ。」
「分かったのじゃ。」
と言い俺は行きと同じような光に包まれた。




