新しい仲間
冒険カウンターからでると女の子が必死に色々な人に声をかけていた。なんだろうか?
「あ、あの」
げ、私が声をかけられた!
「な、なに?」
「よろしければ私を仲間に入れてくださいませんか?」
声だけ聞くと、ちょっとか弱そうな7、8歳くらいの小さい女の子。
「ちょっと事情を聞きたい。こっちにきて。」
前、人に逃げられた路地裏で事情を聞くと、
「うわぁーん!ありがとうございますぅ!」
と号泣しながら言われた。
「仲間にすると言ってないよ?」
と言うと
「違うんですぅー!」
と言われた。
なにか事情がありそう。
「なにかあったの?」
「実は…」
「今日から私は冒険者〜」
ルンルンと歩いていた。そうすると
「嬢ちゃん、ご機嫌そうじゃねぇか」
とカツアゲにあった。
その後、
「仲間にしてあげるよ!」
と言われ、身ぐるみ剥がされ捨てられる。
「ということがあったんですぅー!」
おぉ、なんと可哀想な子。こんな不幸な子、初めて見た。
「少しでもお金を恵んでくれると助かりますぅー!」
おぉ、なんとがめつい。
「うーんしょうがないなぁ、しばらく仲間にしてあげる。」
だってしょうがなくない?1人寂しいし、
「え、本当ですかぁ?」
「疑うのも無理はないけど、」
しょーがない。
「お金あげるから。」
「やったぁ!」
もので釣れるタイプだな。これ
「私は冬樹紫乃といいますぅ!お優しいあなたはなんて言うんですか?」
「…中木美奈。」
「よろしくお願いしますねぇ!」
この子すごく語尾を伸ばすね!すっごく聞いてて眠くなりそうな声。
こうして冬樹紫乃と中木美奈の旅は始まる。




