地獄…?
「え?、どうやって?」
「外に来てくださいぃ!」
外に行くと小さい女の子が立っていた。
からだを震わせていて。
「大丈夫?」
ビクッ!とからだを震わせ
「だ、だいじょうぶです。」
と言っているけどからだがずっと震えている。
柴乃はどうやって話したんだ?
「柴乃。ちょっとこっちに。」
と言い、莉久の屋敷でどうやって話したのかを聞いた。
すると
「私は年齢が近いからだと思います。」
あー、確かにパッと見、6歳に見える子だ。
それに対して私は16歳だもんね。納得。
少女の所に戻ると莉久がめっちゃ話してた。
街の人を愛していたからだろうな。
私だけ?親しめてないの。
「莉久ー?街の人の場所わかった?」
「あぁ、大体な。」
「ふむ、で、どこなの?」
「地獄らしい。」
えーと、神がいる場所が天国。まぁ、天界でその反対が地獄。地獄は神の牢獄みたいな感じか?
「で、どうやって行くの?」
「いや、俺が知りたい。」
「…」
あれ?終わってね?
莉久も私も16歳。
4年でどうやって行き方を探せと?
とりあえずこの少女が先。
「君。親戚ってどこかに居たりする?」
「あ、あの、その、トモリ村に、います…。」
「じゃあ、トモリ村、行こうか。」
「い、いえ、大丈夫です…。1人で行けます。それよりもお母さん、お父さんを先に。」
うーん。大丈夫かな?
「美奈、この子の願いを叶えてあげよう。この子も寂しいはずなんだ。」
「うーん。そういうなら…。」
少女を村の入口まで送り、どうやって地獄まで行くか考える。
どうやって行こう?




