街での出来事
街に着くと早速流行っているものを聞き出した。…紫乃が、
「すみません!唐突で申し訳ないのですがぁ、流行っているものを教えてくれませんかぁ?」
唐突!すっごい唐突!
「え、え、あ、あぁ、は、流行っているものですね?」
「はいぃ!」
相手、困惑してるじゃん。すっごく困惑してるじゃん!
「そうですねぇ、最近流行っているものはやっぱりくれーぷですね。」
なにそれ?予想は外れたけどなんか凄そうな名前してる。
「くれーぷってなんですかぁ?」
紫乃も知らなかったみたい。
「くれーぷはふわふわの生地にくりーむという甘いものとフルーツを挟むんですよ。美味しいですよ。」
すごく美味しそう。
「そこの店で売っているので、良ければどうぞ。」
紫乃がこっちに戻って来ると。
「美奈さーん!行かませんかぁ?」
「そうだね。行こうか。」
くれーぷは色々な種類があって迷う。
パッといま目についたものを買おうと思う。
「ん?おかずくれーぷ?」
気になる。なんか美味しそうだからトンカツくれーぷにしよう。
「決まりましたかぁ?」
「決まったよ!私はこのトンカツくれーぷにしようと思う。」
「被らなくて良かったですぅ!私はちょこばななくれーぷにしようと思って。」
店員さんに頼むと器用に薄く生地を広げて焼きだした。そこに具材をのせて丸めるとすごく美味しそう!
くれーぷを受け取って近くのベンチに座ると
《いただきまーす。》
と2人で言って食べだした。
すっごく美味しい。こんな食べ物を知らずに生きていたのか。人生で食べた中で1番だよ!
「美味しいですぅ!」
「めっちゃ美味しい!」
いい思い出になったなぁ。




