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狐の妖子さん  作者: コヨコヨ
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授業

「まぁ、とりあえず中に入ってみるか」

俺は古びた校舎に入って行く。

きしむ音がする床、蜘蛛の巣が張り巡らされた天井、シミのついた壁。

「こんなところで授業を行ってるってほんとか?」

そして俺は、クラス表に書いてあったクラスに到着した。

「ここか…」

俺はドアに手を伸ばし、開けようとするが、何故か開けることが出来ない。

俺はもう一度、力を込めて思いっきり開けた。

勢いよく動いたドアは大きな音を鳴らす。

それに驚いたのか、他の生徒がこちらを見る。

「ははは…すみません…」

そして俺は指定された自分の席に一直線で向かった。

「恥ずかし~、あんなに勢いよく開くなんて…それより…周りの奴らなんか変じゃね…」

周りを見渡すと、明らかに人ではないものばかりだた。

犬みたいな耳を付けている者や、雪が降っている者、首が長い者。

いったい…このクラスはどうなっているんだ。

もやもやした気持ちで数分間待っているとクラスのドアが開き、先生らしき人が入ってきた。

「皆さんおはようございます。今日からこのクラスの担任になる、松島妙子といいます。これからよろしくお願いします。因みに種族はサキュバスです」

え?はぁ、ど、どういうこと…サキュバスってよく聞くあのサキュバスのこと…見た目は人間と変わらないのに。

「このクラスの皆さんは何かしらの問題を抱えている子が多いと校長先生から聞いております。問題を解決した方はあちらの校舎の方に移ってもらいますので、できるだけ早く。問題を解決できるよう、頑張ってください」

いや…問題って何だよ。

「では授業を始めていきたいと思います。初めの授業は霊力を計らせてもらい、これからの目標を考えていきましょう」

いや…霊力って…霊力は知ってるな、爺ちゃんが修行中よく言ってた。

「では、1番の生徒さんから順番にこの水晶に手をかざしていってください。学生証明書を作る際にも使用されるので、霊力を操作したりしないでください」

次々と進んでいき、俺の番が来た。

「では次に、神君、ここに手をかざしてください」

俺は言われた通り、手をかざした。

「フムフム、なるほどね…ありがとう、自分の席に戻っていいよ」

「は…はい」

なんかあっけなく終わったな、何か言われるもんだと思ってたけど。

俺の霊力ってどうなんだ、多いのか…それとも少ないのか…まぁ、そんなことどうでもいいか、普通の生活を送るのに霊力なんて必要ないだろう。

一限目が終わり、次の授業は体育らしい、その為俺は体操服に着替えていた。

「登校初日から授業があるなんて…まぁ、家にいても爺ちゃんにきつい修行をさせられるだけだから良いけど…」


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