第1章 3話 班決め
すぅ、、時間はかかるわ、あらはたくさん見つかるわ、誰がどれだか分からんくなるわ。
名前は勘でテキトーにつけるもんじゃねぇな。
後悔後悔。
あ、それはそうと2話でおかしなところがけっこーあったんで人物名入れ替えたり文章変えたりしました。
読んでる人がいるのかは分からないけど。いなかったら俺ただの1人芝居だな。それは悲しいな。
「最後は僕ね。僕はグレン・スカイブルー。位階は
この中じゃあ1番上の準天位の準天将だよ。よろしくね。」
この言葉を聞き、カレンたち驚き衝撃を受けた。
「え、えぇぇぇえ!!準天将!?なんで!?」
「あらまあ、凄い人が来たのね。」
「まじか。この流れなら上位だろうとは思っていたが、まさか準天将だったとはな、、」
「ええ。準天将がたかだか学術院の教員として来るとは思っても見ませんでした。」
そうカレンたちが驚き交じりに話していると
「お前ら、そろそろ黙れ。説明の続きができん。」
「あ、すみません。アラミース先生。」
カレンたちが静まったことを確認したアラミースは教卓にある黒板へと文字を書き始めた。
黒板に説明事項を書き終わるとアラミースはカレンたちの方を見ながら説明を始めた。
「とりあえず、必要な事は一通り書いたので説明していくぞ。1度しか言わんのでよく聞け。先ず、お前ら9人の班分けからだ。呼ばれたら返事しろよ?いいな?」
「「はい。」」
カレンたちは声を揃えて答えると、アラミースは黒板に第1班から順に書き始めた。
「では、イルーナ・クレハ。「は、はい。」カガリ・ゴルディア。「はいー。」ラナ・アストレア。「はーい。」以上3名が第1班だ。ここの担当は俺だな。」
「次はロイド・ガーナード。「はい。」グリム・ニコラス。「おう。」ステア・ルビィ。「はい。了解しました。」以上3名が第2班だ。担当はアリス・アマリス上位騎士だ。」
「最後にガルシア・エンクシア・ローグラン。「はい。」ダルシア・メイバーン「はい!」カレン・ガルフォード。「はい。」以上3名が第3班だ。担当はグレン・スカイブルー準天位騎士だ。」
アラミースの説明が終わるとカレンたちは思い思いに班員と話していた。
「イルーナちゃん、カガリくん。これからよろしくね?」
「う、うん、こちらこそよろしくね。」
「おれもー。よろしくー。」
「おう、ロイド今まで通り宜しくな。あと、ステアお前とはあんま話したことはねーがこれから宜しくな。」
「うん。よろしくね?グリム、ステアさん。」
「ええ、これからお願い致します。グリムさん、ロイドさん。」
「なんだよ、アホ皇子と一緒かよ。はぁ、他の奴が良かったな。」
「それは私のセリフだ!バカレン!こっちこそお前となんてゴメンだ!」
「はいはい!カレン、ガルシアくん!すぐ喧嘩しようとしないの!」
カレンたちが話していると手を叩く音が教卓の方から聞こえてきた。音の出処に目を向けるとアラミースがため息を吐いていた。
「おい、まだ話していいとは言ってないぞ。まだいくつか説明事項が残ってんだからな。黙って大人しく聞け………良し、では話すぞ。お前らはこれで晴れて栄騎士の一員となった。と言いたいが、まだ栄騎士として足りないものがある。カレン、答えろ。」
「はい。封魔武器ですよね。」
「その通りだ。」
その言葉を聞き一同は「あ、そうだった!」「そういやー、そうだねー。」と小声でひそひそと話し、説明を続けるアラミースに注意を向けた。
「封魔武器はこの後、それぞれの班に別れてから担当の騎士から与える事になっている。では、次の説明に入る。」
カレンたちは1時間程アラミースの説明を聞いた後、1度休憩を取り、それぞれ過ごし各員が指定された時間に指定された場所へと集まることになりカレンたち3人も指定された場所へと向かっていた。
「なんで集合場所が山なんだよ!!しかも、何だよあの連絡は!」
「そうだそうだー!横暴だー!」
「ああ!今度ばかりはバカレンと同意だ!なんだあのグレイとかいう奴は!私は皇子だぞ!」
カレンたち3人はグレイに指定された場所へと向かうため山道を進んでいた。グレンへの文句を叫びながら。
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約2時間前
アラミースによる説明の後、食堂でカレンたち3人はそれぞれ昼ご飯を食べていた時の事。何処からかグレイの声が3人へと聞こえてきた。
『あ、いたいた。君らが僕の担当の子たちだね。』
「…ん?この声グレイ先生か?何処に居るんだ?」
「ほんとだ。でもグレン先生いないよ?」
「むう、分からん。何処からだ?四方八方から声が聞こえるぞ。」
突然グレンの声が響いてきたのでカレンたちは周りをキョロキョロと見渡すが、グレンの姿は何処にも無かった。
『ここだよ。ここ。窓の外を見てみてよ。』
「「窓?」」
そう言われカレンたちは窓の外を見るがそこにはカラスが1羽居るだけでグレンの姿は無かった。
「誰も居ないぞ?」
「ふむ、もしやこのカラスが先生なのか?」
『そうそうそのカラスがグレン先生だよ。』
カレンとガルシアはグレンと名乗ったカラスをまじまじと見ていた。すると、ダルシアがカラスへと向かって手を挙げた。
「はい!グレン先生!」
『はい!どうぞ!そこの女の子!』
「先生はなんの用事で来たんですか!」
その質問にグレンはカラスの体で羽を広げ目を見開き口を開け器用に驚くように表現した。
『あ!そうだったそうだった!君らに集合場所と時間を言いに来たんだった!集合場所はここから南に30キロくらい行った所にある山の中腹辺りの広場で集合時間は2時ね!あ、あと僕の分のお弁当買ってきてくれない?よろしくね!』
そう言うとカラスは木の枝から飛び立ち帝都の南へと物凄い速さで飛び去って行った。カレンたちはその様子を唖然とした表情で見つめていた。
「えぇ…あ!ちょっと待て!今何時だ!」
ガルシアがそう言うとカレンとダルシアは揃って時計へと目を向けた。時計は12時40分を示していた。
「おい!今から出ても間に合うか!?これ!?」
「やべぇ、早く行かねぇと!てか、昼飯買って来いって言ってなかったか!」
「確かに言ってたよ!じゃあ私、カウンター言ってお弁当買ってくる!」
「任せたダルシア!おいアホ皇子!俺らは出発準備だ!荷物取り行くぞ!」
「アホ皇子言うなバカレン!分かった!」
カレンたちはバタバタしながら出発準備をしダルシアが来るのを待ち山に向けて出発した。
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そして、現在に至る。
「なんだよ!あのグレン先生ってのは!生徒に弁当を持ってこさせていいのかよ!自分で用意しろよ!」
「ああ、全くだ!第一私は皇子だぞ!皇子をパシリにして良いものか!」
「ホントだよ!急いで来たせいで沢山汗かいちゃったじゃないか!」
文句をタラタラ口にしながら進んでいる内にカレンたちは集合場所である山の中腹にある開けた場所へと到着した。
「あ、やっと来たねー君ら。お弁当はそこの切り株に置いてね。」
グレンはカレンたちが到着したのを確認すると木から降り切り株へと腰掛けカレンたちへと話しかけてきた。
「グレン先生!なんでこんな所が集合場所なんですか!それと、時間が短すぎです!」
「そうです、グレン先生!私もカレンど同意見です!」
「私もちょっと早いかなーと思いました!」
「はいはい。文句言わない言わない。あと敬語で話さなくてもいいから。それより、早く予定進めるからとりあえずその辺に座ってね。」
グレンはそう言うとカレンたちに座るように催促し、今日の予定を話し始めた。
「はい。今日は初めに自己紹介をするよ。名前と年齢、あと栄騎士になりたい理由をお願い。じゃあそっちの女の子からね。」
「はーい!私はイルーナ・メイバーンって言います!年齢は16です!理由はカレンがなりたいって言ってたからです!」
「次は私だ。私はローグラン帝国第1皇子ガルシア・エンクシア・ローグラン。歳はイルーナと同じく16歳。志望動機は小さな頃に天将である叔父の教えを受け栄騎士へと憧れを持ったからだ。」
「最後は俺だな。俺はカレン・ガルフォード。歳は2人と同じ16で、理由は母さんがかつて天将でそれを見て憧れたからだな、」
グレンはカレンたちの自己紹介を受け、腕を組み右手を顎に当て数日前の事を思い出していた。
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数日前
この日グレンは任務を終えた後、魔導王であるグリス・メイバーンから呼び出しを受けグリスの執務室へと向かっていた。
「魔導王様から呼び出しを受けたんだけど一体何かな?任務にどこか粗でもあったのかな、、っと着いた着いた。グレン・スカイブルーです。入ってもよろしいでしょか?」
「ああ、グレンか、入ってくれ。」
「失礼します。」
執務室へと到着したグレンはドアにノックをし、グリスからの返事を待ち執務室へと入った。
「言葉は崩してくれて構わないよ。」
「はぁ、それで何の用ですか?魔導王様。」
「グレン君。君に今年度の学術院1年生の班を1つ受け持って欲しいのだよ。」
「それは中位騎士が主にやっている事では?」
「そうなんだけどね。今年の生徒に1人の特殊な事情を持つ子がいてね。その子がアイナ君の息子のカレン君なんだけど。彼の班に付いて貰えないかな?アイナ君の教え子の君になら安心して任せられるからね。」
「師匠の息子さんですか、、しかし、特殊な事情とは?」
「ああ、それはね、、、、」
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グリスからの説明を聞いたグレンは驚いた様子で言葉を返していた。
「なるほど、確かにそれは危険ですね。しかし、本当にそんな事が出来るのでしょうか?確かに前例が無いので出来ないとも言い難いですが、にわかに信じ難いです。」
「本当だよ。カレン君が前にアイナ君が死亡した事を聞いて信じずに現場にまで行って暴れた時にそれが出てしまっていたからね。まぁ、その事を本人は覚えていないようだけどね。その時は私と他の天将たちで抑え切れて、それを封印まで持っていけたんだけど、その封印はカレン君の精神状態によっては解ける可能性があるから、信頼ができ、次期天将と言われている君にたのみたいんだよ。」
「そういう理由ならばこの話を受けてみようと思います。」
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『この子が魔導王様から言われたアイナさんの息子か。なるほど、少し精神が危ういな。ちょっと壊れかけてるね。この2人が居なかったら完全に壊れそうかな。』
グレンは心の中でそう結論付けると、考えを切り替え次の予定について話す事にした。
跡継ぎの話書いたら少しお休みします。期末試験がやばいんじゃあ。勉強せな。